ロードキルとは?野生動物の交通事故が起きる理由と注意点

座り込むタヌキ

道路で動物が轢かれて死んでいるのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
このような動物の交通事故は「ロードキル」と呼ばれ、日本各地で起きています。

山の近くの道路だけでなく、郊外や住宅地の周辺でも見られることがあり、私たちの生活のすぐ近くで起きている問題です。

私自身、動物を探しに山へ入ることが多いのですが、道路でロードキルを見かけると毎回悲しい気持ちになります。その中でも、特に多いと感じるのはタヌキです。これまでにも、さまざまな動物のロードキルを見てきました。

この記事では、ロードキルとは何か、日本で多い動物、なぜ起きるのか、そして私たちにできる注意点について解説します。

目次

ロードキルとは

ロードキルとは、道路上で動物が車と衝突して死傷してしまう交通事故のことです。
英語の Road(道路)Kill(殺す) を組み合わせた言葉で、世界中で使われています。

日本でも山間部や自然の多い地域を中心に発生しており、野生動物にとって大きな問題の一つとなっています。

日本でロードキルが多い動物

周囲を警戒するタヌキ

日本では次のような動物がロードキルとして見つかることがあります。

・タヌキ
・ニホンジカ
・イノシシ
・ハクビシン
・キツネ

特にタヌキは、日本の道路でロードキルが多い動物の一つとして知られています。
また野生動物だけでなく、住宅地などでは猫の交通事故も多く見られます。

ロードキルが多い動物についてはこちらの記事が参考になります。
道路で死んでいる動物は何?よく見かけるロードキルの動物

ロードキルは哺乳類だけではない

岩場にいるスズメのヒナ

ロードキルと聞くと、タヌキやシカなどの哺乳類を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし実際には、ロードキルになる動物は哺乳類だけではありません。

鳥、ヘビ、カエルなど、さまざまな生き物が道路で車と衝突して命を落とすことがあります。
特に雨の日には、カエルなどの小さな生き物が道路を移動することがあり、ロードキルが起きることがあります。

なぜロードキルが起きるのか

ロードキルが起きる理由はいくつかあります。

道路を横断するため

野生動物は餌を探したり、縄張りを移動したりするために広い範囲を移動します。
その途中に道路があると、横断する必要があり事故が起きてしまいます。

夜に活動する動物が多い

タヌキやハクビシンなどは夜行性の動物です。
夜間は車のライトに驚いて動きが読めなくなることもあり、衝突事故が起こりやすくなります。

車のライトに驚く

動物は車のライトに驚いて動きが止まったり、急に走り出したりすることがあります。
そのためドライバーが避けるのが難しい場合もあります。

ロードキルが起きやすい場所

ロードキルは次のような場所で発生しやすい傾向があります。

・山の近くの道路
・森林に囲まれた道路
・川沿いの道路
・街灯が少ない道路

こうした場所では、野生動物が突然道路に出てくることがあります。

ロードキルが起きやすい時間帯

朝霧が立ち込める早朝の森の風景

ロードキルは夜間や早朝に起きやすいと言われています。
多くの野生動物は夜に活動するため、暗い時間帯に道路を横断することが多くなるためです。

特に山間部では、夜の道路で動物の飛び出しに注意が必要です。

ロードキルが多い季節

里山の林床で出会ったホンドタヌキ

ロードキルは一年中起きますが、季節によって増えることがあります。
例えばタヌキのロードキルは秋に多いと言われています。

これは若いタヌキが親から離れて行動範囲を広げる時期と重なるためと考えられています。
経験の少ない若い個体は、道路を横断する際に事故に遭いやすい可能性があります。

ロードキルの連鎖が起きることもある

ロードキルは1匹の事故だけで終わらないことがあります。
道路に動物の死骸があると、それを食べに来たカラスなどの鳥や、ほかの動物がさらに車に轢かれてしまうことがあります。

このように事故が連鎖してしまうこともあり、これもロードキルの問題の一つです。

ロードキル対策が行われている場所もある

鹿飛び出し注意看板

野生動物の重要な生息地や希少種が生息している地域では、ロードキル対策が行われていることがあります。

例えば

・動物用の通り道(アンダーパスなど)
・フェンス
・注意標識

などが設置されている場所もあります。

ただし、このような対策が行われている場所は一部です。
そのため自然の多い地域だけでなく、郊外や住宅地でも動物の飛び出しには注意が必要です。

ロードキルを見つけたとき・動物を轢いてしまったとき

道路で動物の死骸を見つけたり、動物を轢いてしまったりすることもあります。
その場合は、まず自分や周囲の安全を確保することが大切です。

無理に動物に近づいたり触ったりすると、怪我や感染症のリスクがあるため注意が必要です。
また道路上の動物の死骸は、自治体や道路管理者が対応することもあります。

ロードキルを見つけた場合や、動物を轢いてしまった場合の対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ

ロードキルとは、道路上で動物が車と衝突して死傷してしまう事故のことです。

日本ではタヌキやシカなどの哺乳類だけでなく、鳥やヘビ、カエルなどさまざまな生き物が影響を受けています。

自然の多い地域だけでなく、郊外や住宅地でも動物が道路に出てくる可能性があります。
野生動物の多い地域では、動物の飛び出しに注意しながら安全運転を心がけることが大切です。

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