栃木の春(3月〜5月)は、生き物観察におすすめの季節です。
冬眠から目覚める動物。
繁殖のため水辺に集まる両生類。
桜に集まる野鳥。
そして春の渡りで飛来する夏鳥。
標高差の大きい栃木では、平野部と山地で時期が少しずれます。
その違いも含めて、春に見られる代表的な生き物を紹介します。
栃木の春に見られる代表的な生き物

3月〜4月ごろ(早春)
ツキノワグマ(活動再開)
2月下旬〜3月〈平野部〉/4月〈高地〉
アズマヒキガエル(繁殖・ガマ合戦)
4月前半(桜の時期)
メジロ・ヒヨドリなどの野鳥
4月中旬〜下旬ごろ(渡り)
ツバメ・キビタキ・オオルリなどの夏鳥
5月ごろ(活動本格化)
モンシロチョウなどの春の昆虫
春は「冬眠明け」「繁殖」「渡り」が重なる、変化の大きい季節です。
3月ごろに見られる生き物(早春)
クマが動き始める

栃木では、ツキノワグマが3月〜4月ごろから活動を再開します。
天候や積雪状況によって時期は前後します。
主に日光・那須などの山間部で動き始めることが多く、春の山歩きでは注意が必要です。
ヒキガエルの繁殖(ガマ合戦)

アズマヒキガエルは繁殖期になると水辺に集まります。
平野部では2月下旬〜3月ごろ。
標高の高い戦場ヶ原周辺などでは4月ごろに見られることがあります。
オス同士がメスを巡って重なり合う様子は「ガマ合戦」と呼ばれます。
雨上がりの夜は特に活発です。
4月に見られる生き物(桜と渡り)
桜に集まる野鳥

桜が咲く4月前半。
メジロやヒヨドリが花蜜を求めて枝を移動します。
宇都宮市内の公園や渡良瀬遊水地周辺でも観察できます。
早朝は特に活発です。
夏鳥の飛来(4月中旬〜下旬ごろ)

4月中旬〜下旬ごろになると、南方で越冬していた夏鳥が栃木でも目立ち始めます。
ツバメは4月ごろから住宅地でも見られます。
キビタキやオオルリなどは、場所によって4月中旬以降にさえずりが聞こえるようになります。
山地では時期がやや遅れることもあります。
5月に見られる生き物(活動本格化)
昆虫の活動が広がる

5月になると、気温の上昇とともに昆虫の活動が目立ちます。
河川敷や畑ではモンシロチョウが飛び交い、
草地ではテントウムシやハナムグリも見られます。
里山や公園では、カマキリの幼体が姿を見せ始めます。
気温が20℃を超える晴れた日は、観察に最適なタイミングです。
春の観察ポイント(栃木)
・早朝は野鳥が活発
・雨上がりの夜は両生類が動く
・暖かい日中は昆虫が増える
・山間部ではクマへの注意が必要
渡良瀬遊水地、日光周辺、那須エリアなどは、春の変化を感じやすい場所です。
実際に観察して感じたこと

私が一番見てほしいのは、アズマヒキガエルのガマ合戦です。
戦場ヶ原で目撃したのですが、湿地全体から低く響く鳴き声が聞こえ、あちこちに大群がいて圧巻の光景でした。足元の水辺にも次々と集まり、春の訪れを強く感じた瞬間でした。
その後、夏鳥も飛来し始め、森にさえずりが響くようになります。
いよいよ生き物の活動が本格化するな、と実感する季節です。
まとめ
栃木の春は、生き物の動きが最も分かりやすい季節です。
クマの活動再開。
ヒキガエルの繁殖。
桜に集まる野鳥。
そして夏鳥の飛来。
平野部と山地で時期がずれることも含め、春は観察に最適なシーズンです。

