山に大量にいるトンボの正体は?なぜ山に集まるのか解説

枝先にとまるアキアカネ

山で大量に飛んでいるトンボを見て、「なぜこんなに多いの?」「どんな種類?」と疑問に思ったことはありませんか。

この現象は異常でも偶然でもなく、トンボの習性によって起きています。

この記事では、山に大量にいるトンボの正体と、その理由をわかりやすく解説します。

目次

山のトンボの正体はアキアカネ

黄色い花にとまるアキアカネ

夏の山や高原で大量に見られる赤とんぼの主役は、アキアカネです。

アキアカネは日本で非常に身近なトンボで、初夏に田んぼや池などの水辺で羽化します。その後、夏になると暑さを避けて山地や高原へ移動し、秋になると再び平地へ戻ります。

山にトンボが大量にいる理由

暑さを避けて山へ移動する

アキアカネは夏の高温に弱く、涼しい環境を求めて標高の高い場所へ移動します。

そのため、夏の山ではトンボが多く見られるようになります。

同じ時期に移動して集中する

多くの個体が同じ時期に移動するため、結果として一か所に集中して見られることがあります。

そのため、実際以上に数が多く見え、「大量発生している」ように感じられます。

高地で成長し秋に戻る

アキアカネは羽化後すぐに繁殖するのではなく、夏の間は高地で未成熟の状態で過ごします。

その間に体が成長し、秋になると成熟して平地へ戻ります。

山のトンボは発生ではない

山でトンボが多いと、「ここで生まれているのでは?」と思うかもしれません。

しかし実際は、田んぼや池などの水辺で生まれた後、羽化してから山へ移動しています。

つまり、山は発生場所ではなく、夏を過ごすための場所です。

平地と山のトンボの違い

アキアカネは季節によって生活場所を変えます。

春は平地の水辺で生まれ、夏は山へ移動し、秋になると再び平地へ戻ります。

そのため、夏の平地ではトンボが減り、山では逆に多く見えるようになります。

山にいるトンボの種類

草にとまるアキアカネ

山で見られるトンボの多くはアキアカネですが、すべてではありません。

ナツアカネやノシメトンボなど、似た赤とんぼの仲間が混ざることもあります。

ただし、夏の山で大量に見られる赤とんぼの中心はアキアカネです。

山でトンボが多い時期

山でトンボが多く見られるのは、主に初夏から夏にかけてです。

平地の気温が高くなると山へ移動し、秋になると再び平地へ戻ります。

山のトンボはどこで見られる?

この現象は、北海道・本州・四国・九州の山地や高原で広く見られます。

日光や軽井沢、八ヶ岳などの涼しい高原では特に多く観察できます。

また、都市近郊の山や里山でも見られるため、比較的身近な場所でも観察できます。

山でトンボが多い場所

高原や草地、展望台、林道沿いなどの開けた場所でよく見られます。

こうした場所では群れで飛ぶ様子を観察しやすくなります。

戦場ヶ原で見たトンボの大群

指先にとまるアキアカネ

実際に山で観察すると、この現象はすぐに実感できます。

私自身、日光の戦場ヶ原で夏にトンボの大群を見ました。

目の前や頭上を何百匹ものトンボが飛び交い、空のあちこちにトンボが見えるほどの数でした。

平地ではほとんど見かけない時期にもかかわらず、ここでは明らかに数が多く、最初は発生しているのかと思うほどでした。

しかし実際は、暑さを避けて山に集まっているだけだと分かり、納得しました。

まとめ

山に大量にいるトンボの正体は、主にアキアカネです。

暑さを避けて山へ移動しているため多く見えるだけで、発生しているわけではありません。

秋になると再び平地へ戻り、赤とんぼとして見られるようになります。

この現象は、日本の自然の中で毎年繰り返されている行動です。

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