COOLPIX P1100で野鳥撮影|実際の作例と使ってわかった実力・弱点

枝にとまるシジュウカラ

COOLPIX P1100が気になっているけれど、本当に野鳥撮影に使えるのか。

結論からいうと、止まっている野鳥や遠くにいる鳥を撮るなら、かなり使いやすいカメラです。

特に、難しい設定をせず、見つけた野鳥をすぐ撮りたい人には向いています。

一方で、飛んでいる鳥を追いかけるような撮影は得意ではありません。

私は前モデルのCOOLPIX P1000を2020年から使っていて、職場が山にあることもあり、今でもほぼ毎日持ち歩いています。

P1100はP1000の後継機で、24〜3000mm相当の超望遠ズームなど野鳥撮影に関わる基本部分を引き継いでいます。

そのためこの記事では、P1000を長く使ってきた実体験と実際の作例をもとに、P1100が野鳥撮影でどこまで使えるのか、良いところだけでなく苦手なところまで紹介します。

※掲載している作例はP1000で撮影したものです。ニコン公式のP1100野鳥撮影ガイドでもP1000で撮影した作例が使用されています。

目次

COOLPIX P1100は野鳥撮影に使える?

COOLPIX P1000の写真

野鳥撮影には十分使えます。

私がこのシリーズを長く使って感じているのは、特に止まっている鳥に強いということです。

小さな野鳥から猛禽類まで撮影できますし、遠くにいる鳥を大きく写せるのは大きな魅力です。

実際の感覚では、

  • 止まっている鳥:かなり撮りやすい
  • 小鳥:撮りやすい
  • 遠くの鳥:かなり強い
  • 日中の暗い森:設定次第で撮れる
  • 飛んでいる鳥:苦手

という印象です。

野鳥観察をしながら、出会った鳥をその場で写真に残したい人にはかなり相性がいいと思います。

実際にP1000で撮影した野鳥

スペックだけ見ても、実際にどこまで撮れるのかは分かりにくいと思います。

ここでは、私がP1000を使って実際に撮影した野鳥を紹介します。

オジロワシ

オジロワシ2羽

北海道で撮影したオジロワシです。

大型の鳥とはいえ、野外ではかなり距離があることもあります。

そんな場面で超望遠が使えるのは大きなメリットです。

野鳥撮影では、こちらが近づきたくても近づけないことが珍しくありません。

距離を保ったまま撮影できるのは、このシリーズを使っていて良かったと感じる場面のひとつです。

ミソサザイ

栃木県の森で撮影したミソサザイが苔むした倒木の上に止まる様子

ミソサザイのような小さな野鳥も撮影できます。

体の小さな鳥でも、止まってくれればしっかり狙えます。

林内にいる鳥を撮ることも多いですが、私は鳥モードのピント性能にはかなり満足しています。

カワセミ

カワセミの青い背とオレンジ色の腹部

カワセミも何度も撮影しています。

止まっている個体なら、少し離れた場所からでもズームを使って狙えます。

ただし、飛んでいるカワセミを追い続けるような撮影になると難しくなります。

チョウゲンボウ

青空を背景に枝に止まるチョウゲンボウ 栃木県で観察した猛禽類

チョウゲンボウなどの猛禽類も、止まっている状態なら十分撮影できます。

一方で、空を飛んでいる猛禽類をファインダー内に捉え続けるのは簡単ではありません。

この点はP1100系の明確な弱点だと思います。

野鳥以外の動物との突然の出会いにも強い

渓流を歩くタヌキ 栃木県の山間部で撮影した野生のニホンタヌキ

私がP1000をほぼ毎日持ち歩いている理由は、野鳥だけではありません。

山では突然、哺乳類が現れることもあります。

そんなときでもレンズを交換する必要がなく、そのまますぐ撮影できます。

野鳥だけでなく、野生動物を幅広く撮りたい人にも使いやすいカメラです。

P1000を2020年からほぼ毎日使っています

私はP1000を2020年から使っています。

たまに野鳥撮影へ持っていくというより、職場が山にあるため、ほぼ毎日のように持ち歩いてきました。

山を歩いていると、野鳥との出会いは突然です。

枝に鳥が止まったと思ったら、数秒後にはいなくなっていることもあります。

そんなときに、細かい準備をせずすぐ撮れるのは本当に便利です。

普段はほとんど手持ちで撮影しています。

どうしても撮り逃したくない場面や、同じ場所でじっくり狙えるときには一脚を使うこともあります。

私にとっては「最高画質を狙うカメラ」というより、野生動物との出会いを逃さず撮るためのカメラです。

3000mmまで使えるけれど、私は常用しない

P1100の大きな特徴が、35mm判換算で24〜3000mm相当まで使える光学125倍ズームです。

3000mmまでズームすれば、かなり遠くにいる鳥も大きく写せます。

ただし、私は普段から3000mmを多用しているわけではありません。

最大までズームすると、条件によっては少し画質が荒く感じることがあります。

そのため、可能であれば鳥を驚かせないように動きながら、無理のない範囲で少し距離を縮めて撮ることが多いです。

野鳥撮影では、ズーム性能だけでなく、鳥に警戒されにくい動き方もかなり重要です。

それでも近づけない鳥はいます。

そんなときに、

「必要なら3000mmまで届く」

というのは非常に心強いです。

常に3000mmで撮るためというより、どうしても距離があるときに使えることが、このカメラの大きな強みだと思っています。

COOLPIX P1100が野鳥撮影で使いやすい理由

枝に乗っかるコマドリ

鳥モードがとにかく使いやすい

私がP1000で一番よく使っているのが鳥モードです。

鳥を見つけたら、そのまま狙って撮れる。

細かな設定を毎回考えなくてもいいので、野外ではかなり助かります。

P1100では鳥モード使用時のAFエリアも選べるようになっています。

枝の多い場所など、野鳥撮影ではピント合わせが難しい場面もありますが、私はこのシリーズの鳥モードにはかなり満足しています。

「一眼やミラーレスは設定が難しそう」と感じている人にも使いやすいと思います。

見つけた瞬間に撮影できる

野鳥は待ってくれません。

鳥を見つけてからレンズを交換したり、設定を何度も変更したりしているうちに飛んでしまうこともあります。

P1000を使っていて助かるのは、見つけてから撮るまでが早いことです。

私は仕事で一眼を使った経験もありますが、細かな設定が難しく感じました。

野生動物を探しながら山を歩く自分には、鳥モードですぐ撮れるP1000の方が合っていました。

基本は手持ちで撮影できる

私はほとんどの野鳥を手持ちで撮影しています。

超望遠だからといって、必ず三脚を持ち歩かなければならないわけではありません。

山を歩きながら撮影するときは手持ち。

絶対に撮りたい場面や、じっくり同じ場所を狙える場合だけ一脚を使っています。

この使い方が私には一番合っています。

山歩きにも持っていける

P1100は小型コンデジのように軽いカメラではありません。

それでも私はP1000を持って普通に山を歩いています。

一眼本体と大型の超望遠レンズを別々に持つ必要がなく、これ一台でかなりの距離をカバーできます。

重さを最優先するならP950なども候補になりますが、3000mmまで欲しいならP1100の魅力は大きいです。

暗い森でも野鳥は撮れる?

モミの木にとまるキクイタダキ

「小型センサーだから暗い森では撮れないのでは?」と思う人もいるかもしれません。

実際には、日中の森林なら設定次第で十分撮影できます。

私自身、森の中で野鳥を撮る機会はかなりあります。

もちろん明るい場所より条件は厳しくなりますが、「森では使えない」と感じたことはありません。

ただし、夜の野鳥撮影は別です。

夜に止まっている昆虫などを撮る場合は、クローズアップモードとフラッシュを使って撮ることもありますが、夜の鳥を撮る用途には向いていないと思います。

COOLPIX P1100の一番の弱点は飛翔撮影

ホバリングするチョウゲンボウ

長く使ってきて、一番はっきり感じる弱点は飛んでいる鳥です。

特に猛禽類などを超望遠で追い続けるのは難しいです。

ズームするほど画角が狭くなるため、飛んでいる鳥を画面の中に入れ続けること自体が簡単ではありません。

飛翔写真を本格的に撮りたいなら、AF性能に優れた一眼やミラーレスの方が向いています。

逆に、

  • 枝に止まった小鳥
  • 地面にいる鳥
  • 水辺で休んでいる鳥
  • 遠くに止まった猛禽類

を撮るなら非常に使いやすいです。

「止まっている鳥には強い。飛んでいる鳥は苦手」

これは購入前に知っておいてほしいポイントです。

P1000とP1100は野鳥撮影でどう違う?

私が使用しているP1000と現行のP1100は、野鳥撮影に関わる基本部分がかなり近いカメラです。

どちらも、

  • 24〜3000mm相当
  • 光学125倍ズーム
  • 1/2.3型CMOSセンサー
  • 有効約1605万画素

という基本性能を備えています。

P1100では、鳥モード使用時にAFエリアを選択できるなど、操作面が改良されています。

一方で、P1000をすでに持っている人が、野鳥撮影だけを目的に急いでP1100へ買い替えるほど大きく変わったモデルではないと思います。

これからこのシリーズを新品で購入するなら、現行のP1100を選ぶという考え方でいいでしょう。

P1100と一眼・ミラーレスならどっち?

画質や飛翔撮影を最優先するなら、一眼やミラーレス+望遠レンズの方が向いています。

ただ、全員がそこまで必要とは限りません。

私は仕事で一眼を使ったことがありますが、細かな設定が難しく感じました。

野生動物を探しながら山を歩く自分にとっては、

見つけたらすぐ撮れること

の方が重要でした。

P1000なら鳥モードにして、そのまま狙えます。

レンズ交換もありません。

超望遠まで一台で使えるため、私にはこちらの方が合っています。

画質だけでカメラを選ぶのか。

それとも、野鳥との出会いを気軽に写真に残したいのか。

ここで選ぶカメラは変わってくると思います。

COOLPIX P1100がおすすめなのはこんな人

P1100は特に、

  • 一眼やミラーレスは難しそう
  • 野鳥を見つけたらすぐ撮りたい
  • 遠くの鳥を大きく撮りたい
  • レンズ交換をしたくない
  • 山や公園を歩きながら撮影したい
  • 野鳥観察と写真撮影を一緒に楽しみたい
  • 鳥だけでなく哺乳類や昆虫も撮りたい

という人に向いています。

反対に、飛んでいる鳥を本格的に撮りたい人や、画質を最優先して作品を撮りたい人には一眼・ミラーレスの方が向いています。

私はP1000を2020年からほぼ毎日使っています。

もし今使っているP1000が壊れたらどうするか。

私はP1100を買います。

長く使ってきて、それでも次も同じシリーズを選びたい。

私にとっては、それが一番分かりやすい評価です。

まとめ|P1100は野鳥を見つけてすぐ撮りたい人に向いている

COOLPIX P1100は、何でも撮れる万能な野鳥カメラではありません。

特に飛んでいる鳥を本格的に追う撮影は苦手です。

一方で、止まっている野鳥や遠くにいる鳥を、難しい設定をせず撮りたい人にはかなり使いやすいカメラです。

私はP1000を2020年からほぼ毎日持ち歩き、野鳥だけでなく、哺乳類や昆虫などさまざまな生き物を撮ってきました。

その中で強く感じるのは、野生動物との出会いは突然だということです。

そんなとき、カメラ一台ですぐ構えられて、必要なら3000mmまで届くのは大きな強みです。

3000mmを毎回使う必要はありません。

飛翔撮影が苦手という弱点もあります。

それでも、野鳥を見つけた瞬間にすぐ写真に残したいなら、P1100はかなり使いやすい一台です。

今のP1000が壊れても、私は次もこのシリーズを選びます。

目次