ヘビは冬眠する?冬眠場所や時期を解説

ヤマカガシの頭部アップ写真。黄色い顔と黒い模様が特徴的な日本のヘビ

冬になると、それまで見かけていたヘビの姿がほとんど見えなくなります。

「ヘビも冬眠するの?」
「冬はどこに隠れている?」

と気になる人もいるでしょう。

結論からいうと、本州などでは、アオダイショウやシマヘビ、ニホンマムシ、ヤマカガシなどが冬になると冬眠します。

ただし、日本全国のヘビが同じように冬眠するわけではありません。

沖縄県に生息するヘビや奄美群島のハブのように、冬眠せずに冬を過ごすヘビもいます。

この記事では、ヘビが冬眠する時期や場所、種類による違い、冬でも活動するヘビについて紹介します。

目次

ヘビは冬眠する?

苔むした岩場を進むアオダイショウ

日本に生息するヘビの中には、冬になると冬眠する種類がいます。

本州などで身近な、

  • アオダイショウ
  • シマヘビ
  • ニホンマムシ
  • ヤマカガシ

なども冬眠するヘビです。

ヘビは周囲の温度によって体温が変化する変温動物です。

気温が下がる冬には活動が大きく低下し、寒さを避けられる場所に隠れて冬を過ごします。

そのため、春から秋にはよく見かける場所でも、冬になるとヘビの姿がほとんど見えなくなります。

一般的には「冬眠」と呼ばれていますが、哺乳類の冬眠とまったく同じ状態というわけではありません。

ヘビはいつから冬眠する?

ヘビが冬眠する時期は、種類や地域、その年の気温によって変わります。

「11月になったら一斉に冬眠する」というものではありません。

本州では秋が深まり、気温が下がってくると徐々に活動が鈍くなり、晩秋から春先にかけて姿を見かけにくくなります。

例えばニホンマムシでは、11月頃から翌年3月頃までが冬眠時期のひとつの目安とされています。

アオダイショウも冬季には冬眠します。

飼育下の記録では、秋から餌を食べなくなって冬眠状態に入り、3月下旬に再び姿を現した例もあります。

ただし、北海道と九州、平地と山地では冬の寒さが大きく違います。

ヘビの冬眠時期は「何月から」と決まっているのではなく、地域や気温によって変わると考えた方がいいでしょう。

ヘビはどこで冬眠する?

石垣のパイプの中に潜むアオダイショウ

ヘビは寒さや急激な温度変化を避けやすい場所に隠れて冬を越します。

例えば、

  • 石や岩の隙間
  • 土の中
  • 落ち葉の下
  • 木の根元
  • 石垣の隙間
  • 古い建物などの隙間

といった場所です。

アオダイショウやシマヘビでは、石や落ち葉の下、木の根元、岩や古い家の隙間などで冬眠することが知られています。

ニホンマムシは草むらや土中、ヤマカガシも土中などを冬眠場所として利用します。

種類や周囲の環境によって、冬を過ごす場所も違います。

冬になってヘビの姿が見えなくなっても、どこか遠くへ消えたとは限りません。

人の目につきにくい場所で春を待っています。

住宅の周辺にも、ヘビが隠れやすい場所はあります。

なぜヘビは冬眠するの?

大きな理由は気温です。

ヘビは変温動物なので、周囲が冷えると体温も低くなります。

気温が下がるほど動きも鈍くなり、餌を探したり消化したりすることも難しくなります。

さらに冬は、カエルなどヘビの餌になる生き物の活動も少なくなります。

寒い時期に無理に活動するのではなく、活動量を大きく落として冬をやり過ごします。

私自身もヘビを飼っている

私自身、コーンスネークを飼っています。

飼育環境では冬でも温度を管理しているため、私の飼育個体は冬眠させずに飼育しています。

もちろん、人が温度や餌を管理している飼育環境と野生は同じではありません。

それでも実際にヘビを飼っていると、周囲の温度がヘビの活動に大きく関わっていることを感じます。

野生のヘビにとって、寒い冬に活動を抑えることは大切な冬の過ごし方です。

日本の身近なヘビは冬眠する?

アオダイショウ

アオダイショウ

アオダイショウは冬眠します。

春から秋には森林や農地、住宅周辺などさまざまな場所で見られますが、冬になると姿を見る機会は大きく減ります。

石や岩の隙間、木の根元など、寒さを避けやすい場所で冬を越します。

シマヘビ

砂利道にいるシマヘビ

シマヘビも冬眠します。

暖かい時期には草地や田んぼ、河川周辺などでよく見られますが、冬になるとほとんど姿を見かけなくなります。

気温が上がる春になると、再び活動するようになります。

ニホンマムシ

アスファルト路面に現れたマムシ

ニホンマムシも冬眠します。

地域によって違いはありますが、11月頃から翌年3月頃までが冬眠時期のひとつの目安です。

草むらや土中などで冬を越します。

冬だからといって、石の下や落ち葉の中へ不用意に手を入れるのは避けた方がいいでしょう。

ヤマカガシ

草むらから顔を出すヤマカガシの頭部

ヤマカガシも冬眠します。

冬季は土中などで冬を越し、気温が上がると再び活動を始めます。

ヤマカガシは毒を持つヘビなので、動きが鈍い個体を見つけても触らないようにしましょう。

冬ならヘビは絶対に出てこない?

日本全国で考えると、冬だからヘビが絶対にいないとは言えません。

本州などでは、多くのヘビが冬眠するため姿を見る機会はかなり少なくなります。

しかし、日本の南へ行くと事情が変わります。

特に沖縄県では、冬眠せずに冬を過ごすヘビが確認されています。

奄美群島のハブも冬眠しません。

つまり、

「日本では冬になればヘビはいなくなる」

というわけではありません。

沖縄や奄美では冬眠しないヘビもいる

林道を歩くハブ

南西諸島では、本州とは違った冬の過ごし方をするヘビがいます。

沖縄県では、ハブを含め、県内に生息するヘビは冬眠しないとされています。

ただし、冬でも夏と同じように活発に動くわけではありません。

気温が下がれば活動は鈍くなります。

暖かい条件になれば、冬でも活動することがあります。

奄美群島に生息するハブも冬眠しません。

冬は活動が抑えられ、寒さを避けて休んでいる個体が多くなりますが、気温の高い夜には活動することがあります。

私自身、冬の沖縄でヘビを観察したことがあります。

夏ほど活発な印象ではありませんでしたが、冬でも実際に活動しているヘビを見ることができました。

本州にいると「冬=ヘビはいない」という感覚になりやすいですが、日本の中でも地域によってかなり違います。

ヘビの冬の過ごし方は、種類だけでなく、その地域の気候にも大きく左右されます。

冬眠しているヘビを見つけたら触らない

冬に石や落ち葉などを動かしたとき、隠れているヘビを見つける可能性があります。

見つけても、無理に触ったり引っ張り出したりしないようにしましょう。

冬眠は、ヘビが寒い季節を乗り越えるための大切な時間です。

また、日本にはニホンマムシやヤマカガシなど毒を持つヘビも生息しています。

種類を判断できない場合も、触らずに距離を取るのが安全です。

まとめ|ヘビの冬眠は地域によって違う

本州などでは、アオダイショウ、シマヘビ、ニホンマムシ、ヤマカガシなどが冬眠します。

冬眠する時期は種類や地域、気温によって異なり、ニホンマムシでは11月頃から翌年3月頃がひとつの目安です。

冬は土の中や石・岩の隙間、木の根元、落ち葉の下など、人目につきにくい場所で過ごします。

一方、日本中のヘビが冬眠するわけではありません。

沖縄県に生息するヘビは冬眠せず、奄美群島のハブも冬は活動が鈍くなるものの冬眠しません。

「ヘビは冬眠する?」という疑問への答えは、種類と暮らしている地域によって違うということです。

春になって気温が上がると、冬眠していたヘビたちも再び姿を見せるようになります。

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