冬に見られる野鳥一覧|日本で身近に見られる冬の鳥と見分け方

水面にいるオナガガモ

冬になると、公園や住宅地、水辺で夏とは違う野鳥を見かけるようになります。

オレンジ色のお腹が目立つジョウビタキ、芝生を歩くツグミ、池に集まるカモ類など、特別な場所へ行かなくても見られる鳥は意外と多いです。

私も冬になると公園や水辺へよく野鳥を見に行きますが、木々の葉が落ちるこの季節は小鳥の姿も探しやすくなります。

この記事では、日本で冬に見られる身近な野鳥を、特徴や見つけやすい場所と一緒に紹介します。

なお、冬に見られる鳥がすべて「冬鳥」というわけではありません。

冬に日本へ渡ってくる鳥だけでなく、冬になると低い場所へ移動してくる鳥や、一年中見られるものの冬に探しやすい鳥も含めています。

冬鳥がいつ頃やって来るのか知りたい方はこちら。

目次

冬に見られる野鳥一覧

まずは、冬に身近な場所で探しやすい野鳥を環境別に見てみましょう。

公園・住宅地

  • ジョウビタキ|オレンジ色のお腹と翼の白斑
  • ツグミ|芝生や地面を歩く
  • シメ|太く大きなくちばし
  • アトリ|オレンジ色と黒白の模様

林・藪・草地

  • シロハラ|林の地面や落ち葉の中
  • ルリビタキ|オスは青色、脇がオレンジ
  • アオジ|黄色っぽい腹と縦斑
  • カシラダカ|頭の冠羽と白い腹
  • ベニマシコ|オスは赤みのある体
  • マヒワ|黄色が目立つ小型の鳥

池・川・湖

  • マガモ
  • コガモ
  • ヒドリガモ
  • オナガガモ
  • キンクロハジロ
  • ホシハジロ
  • オオバン

冬でも身近に見られる鳥

  • シジュウカラ
  • ヤマガラ
  • エナガ
  • メジロ
  • コゲラ
  • モズ

地域や標高、その年の渡来状況によって見られる鳥は変わります。

「この鳥かも」と思ったら、色だけでなく大きさや模様、どこにいたかも一緒に確認してみてください。

公園や住宅地で見つけやすい冬の野鳥

ジョウビタキ

看板にとまるジョウビタキの雄

冬の身近な野鳥として、まず覚えやすいのがジョウビタキです。

オスは胸から腹にかけてオレンジ色で、頭は銀灰色。黒っぽい翼にある白い斑点もよく目立ちます。

メスは全体的に灰褐色ですが、翼の白い斑点は確認できます。

見分けるポイント

  • スズメくらいの大きさ
  • オスは腹がオレンジ色
  • 翼に白い斑点がある
  • メスは全体的に茶色っぽい

見つけやすい場所

公園、住宅地、河川敷、農地、林縁など。

私も都市公園で何度も見ています。

こちらから近づかずにじっとしていると、ジョウビタキの方からかなり近くまで来たこともありました。

ツグミ

原っぱにいるツグミ

冬の公園で地面を歩いている鳥を探すなら、ツグミにも注目です。

スズメよりかなり大きく、胸から腹にかけて黒っぽい斑点があります。

芝生や畑、河川敷などの開けた地面に降りていることも多く、少し進んでは立ち止まる姿がよく目立ちます。

見分けるポイント

  • スズメよりかなり大きい
  • 胸や腹に黒っぽい斑点
  • 地面を歩くことが多い
  • 立ち止まると胸を張ったように見える

冬の公園では、木の上だけでなく芝生も見てみてください。

シメ

木の枝にとまる冬の野鳥シメ

シメは、太く大きなくちばしが特徴的な鳥です。

体はツグミより小さいものの、首が短くずんぐりしているので、スズメよりかなりがっしりして見えます。

見分けるポイント

  • 太く大きなくちばし
  • ずんぐりした体形
  • 淡い褐色の体
  • 翼に白や黒の模様

見つけやすい場所

木の多い公園、林、街路樹など。

高い枝にじっと止まっていることもあります。

アトリ

ズミの実を食べるアトリ

アトリは日本へ冬にやって来る鳥で、年によって見られる数にかなり差があります。

胸や肩周辺にオレンジ色があり、腹は白っぽく、翼には黒と白の模様があります。

見分けるポイント

  • スズメより少し大きい
  • 胸や肩にオレンジ色
  • 腹は白っぽい
  • 翼に黒と白の模様

林、公園、農地などで見られ、群れになることもあります。

大群になることで知られる鳥ですが、私はまだ「これはすごい」と思うほどの大群には出会えていません。

いつか一度は見てみたい冬の光景です。

林や藪で見つけやすい冬の野鳥

シロハラ

木にとまるシロハラ

シロハラはツグミと同じ仲間で、大きさもよく似ています。

全体的に灰褐色で、腹側は名前の通り白っぽく見えます。

ツグミが芝生など開けた場所に出ていることが多いのに対し、シロハラは林の中や落ち葉の積もった地面で見つかることが多い鳥です。

見分けるポイント

  • ツグミほどの大きさ
  • 全体的に灰褐色
  • 腹が白っぽい
  • 林床で餌を探すことが多い

落ち葉がガサガサ動いていたら、鳥が餌を探していないか確認してみましょう。

ルリビタキ

木の隙間から見えるルリビタキ

冬の林で探したい青い鳥の代表がルリビタキです。

成熟したオスは背中から尾にかけて青く、脇にはオレンジ色があります。

ただし、メスや若いオスは褐色系なので、必ずしも青いとは限りません。

見分けるポイント

  • スズメくらい
  • 成熟したオスは青色
  • 脇腹にオレンジ色
  • メスや若いオスは褐色系

私自身、夏は標高の高い場所で見ることが多いですが、冬になると低い山地まで降りてくるため、夏より身近な林で出会う機会が増えます。

ジョウビタキのメスと迷ったら、翼の白い斑点にも注目です。

ジョウビタキには目立つ白斑がありますが、ルリビタキにはありません。

アオジ

枝にとまるアオジ

冬の藪や植え込みから「チッ」と短い声が聞こえたら、アオジがいるかもしれません。

腹側には黄色味があり、胸や脇には黒っぽい縦斑があります。

見分けるポイント

  • スズメより少し大きい
  • 腹が黄色っぽい
  • 胸や脇に縦斑
  • 藪の近くや地面に出る

きれいに整備された芝生より、低木や草が残っている場所を探してみましょう。

カシラダカ

ズミの実を食べるカシラダカ

カシラダカはホオジロの仲間です。

名前の通り頭頂の羽を立てることがあり、腹側は白っぽく見えます。

見分けるポイント

  • 頭頂の羽が立つことがある
  • 腹が白っぽい
  • 胸や脇に褐色の模様
  • 地面で餌を探すことが多い

農地、草地、河川敷、林縁などで見られます。

アオジよりも比較的開けた場所で探しやすい鳥です。

ベニマシコ

餌を食べるベニマシコ

冬の河川敷で探したい鳥がベニマシコです。

オスは赤みのある体が目立ちますが、メスは褐色でかなり地味です。

見分けるポイント

  • スズメくらい
  • オスは赤みのある体
  • メスは褐色
  • 尾が比較的長い

私がこれまで見てきた中では、河川敷で出会うことが多い鳥でした。

草地や藪が残っている河川敷では、冬に探してみたい一種です。

マヒワ

木にとまるマヒワ

マヒワは黄色が目立つ小さな鳥です。

特にオスは黄色が鮮やかで、頭頂部が黒く見えます。

見分けるポイント

  • スズメより小さい
  • 黄色が目立つ
  • オスは頭頂部が黒い
  • 群れで行動することが多い

林、公園、低山などで見られます。

アトリと同じように、その年によって見かける数に差を感じやすい鳥です。

池・川・湖で見られる冬の野鳥

冬に野鳥を探すなら、水辺はかなりおすすめです。

秋から冬になると池や川、湖には多くのカモ類が集まります。

私も冬になると井頭公園などの池へよく行きますが、一つの池でもよく見ると何種類ものカモが混じっています。

実際にミコアイサを見つけたこともあり、水面を一羽ずつ見ていくのも冬の野鳥観察の面白さです。

マガモ

池を泳ぐマガモ

オスは緑色に見える頭と黄色いくちばしが特徴です。

見分けるポイント

  • オスは緑色の頭
  • 黄色いくちばし
  • 胸は茶褐色
  • メスは全体的に褐色

池、湖、川などで見られます。

コガモ

池で餌を探すコガモ

名前の通り小型のカモです。

オスは茶色い頭に緑色の模様があります。

見分けるポイント

  • 小型
  • オスは頭が茶色
  • 目の周辺から後方が緑色
  • メスは褐色

小さな池や川でも見つかることがあります。

ヒドリガモ

雪の中泳ぐヒドリガモ

オスは赤褐色の頭と、額から頭頂にかけての淡い色が特徴です。

見分けるポイント

  • オスは赤褐色の頭
  • 頭頂部が淡い色
  • 体は灰色っぽい
  • 岸へ上がって草を食べることもある

池、湖、川、海岸などで見られます。

オナガガモ

池を泳ぐオナガガモ

オナガガモは細長い体形が特徴です。

特にオスは首が長く、尾の中央の羽が細長く伸びます。

見分けるポイント

  • 首が長い
  • オスは尾が細長い
  • 茶色い頭
  • 全体的に細身

ほかのカモと並ぶと体形の違いがよく分かります。

キンクロハジロ

泳ぐキンクロハジロ

オスは白黒の体と黄色い目が特徴です。

後頭部には冠羽があります。

見分けるポイント

  • オスは黒と白
  • 目が黄色い
  • 後頭部に冠羽
  • 水中へよく潜る

潜水を繰り返している姿もよく見られます。

ホシハジロ

オスは赤褐色の頭、黒っぽい胸、灰色に見える体が特徴です。

見分けるポイント

  • オスは赤褐色の頭
  • 胸は黒っぽい
  • 体は灰色っぽい
  • 水中へ潜って餌を取る

キンクロハジロと一緒に見られることもあります。

オオバン

池に泳ぐオオバン

オオバンはカモではありませんが、冬の池でよく一緒に見られる水鳥です。

見分けるポイント

  • 全身が黒っぽい
  • くちばしが白い
  • 額も白い
  • 泳ぐときに頭を前後へ動かす

「黒い体に白い顔」のように見えるので、初心者でも比較的見分けやすい鳥です。

冬でも身近に見られる野鳥

ここまで紹介した鳥のすべてが冬鳥というわけではありません。

シジュウカラやヤマガラ、エナガなどは一年を通して見られます。

それでも冬は葉が落ちるため、枝にいる小鳥を探しやすくなります。

シジュウカラ

枝にとまるシジュウカラ

白い頬と、胸から腹に伸びる黒い線が特徴です。

ネクタイのような黒い模様を覚えると見分けやすくなります。

ヤマガラ

枝にとまり餌を食べるヤマガラ

黒と白の頭、赤みのある茶色い腹が特徴です。

木の多い公園や林でよく見られます。

エナガ

上から下を見るエナガ

小さな丸い体と、長い尾が特徴です。

冬には群れで移動することが多く、シジュウカラなどほかの小鳥と一緒にいることもあります。

私も冬の林では、一種類だけを見るというより、シジュウカラを見つけたら近くにエナガやコゲラもいないか探すことがあります。

小鳥の群れを見つけると、一気に何種類も見つかることがあります。

メジロ

桜の中にいるメジロ

黄緑色の体と、目の周りの白い輪が特徴です。

「緑色の小鳥=ウグイス」と思われがちですが、白いアイリングがあればメジロを疑ってみましょう。

コゲラ

樹幹にとまるコゲラ

コゲラは身近に見られる小型のキツツキです。

茶褐色の背中に白っぽい模様があり、木の幹を移動している姿がよく見られます。

モズ

枝にいるモズ

モズはスズメより大きく、長めの尾と目の周りの黒っぽい模様が特徴です。

農地や公園では、木のてっぺんや電線など見晴らしのいい場所に止まっていることがあります。

似た冬の野鳥は「いた場所」と「動き」も見る

野鳥を見分けるときは、色だけでは迷うことがあります。

そんなときは、

  • 大きさ
  • 体の模様
  • くちばし
  • いた場所
  • 動き

も一緒に見てみましょう。

ツグミとシロハラ

ツグミ

芝生、畑、河川敷など比較的開けた地面で見かけることが多い。

シロハラ

林の中や落ち葉の積もった地面で見かけることが多い。

必ずこの場所にいるわけではありませんが、大きな手がかりになります。

アオジとカシラダカ

アオジ

藪、植え込み、林縁など。

カシラダカ

草地、農地、河川敷など比較的開けた場所。

姿だけで迷ったら、周囲の環境も確認してみてください。

ジョウビタキとルリビタキ

ジョウビタキ

翼の白い斑点が大きな目印。公園や住宅地など比較的開けた場所にも出ます。

ルリビタキ

目立つ翼の白斑はなく、脇のオレンジ色が特徴。冬は林や低山などで見つけることが多い鳥です。

メスや若い個体を見分けるときは、翼と脇腹を確認してみましょう。

冬鳥とは?留鳥や漂鳥との違い

「冬に見られる鳥」と「冬鳥」は同じ意味ではありません。

冬鳥

秋から冬に日本へ渡ってきて冬を過ごし、春になると繁殖地へ移動する鳥。

ジョウビタキ、ツグミ、アトリ、コガモなどが代表的です。

留鳥

基本的に一年を通して同じ地域で見られる鳥。

シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラなどが代表的です。

漂鳥

季節によって日本国内などを移動する鳥。

ルリビタキやアオジ、ベニマシコなどは、繁殖期と冬で見られる場所が変わります。

ただし、鳥の渡り方は全国一律ではありません。

北海道と本州、山地と平地など、地域によって見られる季節が違う種類もあります。

そのためこの記事では、厳密な「冬鳥だけの一覧」ではなく、日本で冬に見つけやすい野鳥を紹介しています。

冬に野鳥を探してみたい人へ

冬は木々の葉が落ち、小鳥を見つけやすくなります。

さらに池や川にはカモ類も増えるため、初めて野鳥を見る人にもおすすめの季節です。

実際の探し方や、初心者が最初に見る場所についてはこちらで紹介しています。

庭や家の周りに来た鳥を調べたい場合はこちら。

まとめ|冬は身近な野鳥を見つけやすい季節

冬になると、ジョウビタキやツグミ、アトリ、カモ類など、暖かい時期には見かけなかった鳥が身近な場所にも現れます。

さらに、シジュウカラやヤマガラ、エナガなど一年中いる鳥も、木々の葉が落ちる冬は探しやすくなります。

公園なら、木の上だけを見るのではなく、

芝生・林や藪・池

と場所を変えて探してみてください。

同じ公園でも、環境が変わるだけで見られる鳥はかなり違います。

鳥を見つけたら、色だけでなく「大きさ」「模様」「いた場所」「動き」まで覚えておくと、後から名前を調べるときにも役立ちます。

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