冬鳥はいつから来る?いつまで見られる?渡来時期を解説

水面にいるオナガガモ

冬鳥って、いつ頃から日本に来るのでしょうか。

ジョウビタキやツグミ、カモ類など、冬になると見られる鳥は増えてきます。

ただ、冬鳥が来る時期は種類によって違います。北海道と本州、九州など地域によっても変わるため、「冬鳥は○月から」と全国一律には決められません。

大まかな目安では、一部のカモ類は9〜10月頃から渡来し、ジョウビタキは10月頃、ツグミは11月頃から見られることが多くなります。

さらに、渡ってくる時期だけでなく数も毎年同じではありません。レンジャク類のように、たくさん見られる年と少ない年の差が大きい鳥もいます。

この記事では、冬鳥はいつから来るのか、いつまで見られるのかを、地域や年による違いも含めて紹介します。

目次

冬鳥はいつから来る?

ジョウビタキの雄

冬鳥の渡来は、種類によって少しずつ始まります。

一部のカモ類は9〜10月頃から日本へ渡ってきます。

身近な小鳥ではジョウビタキが10月頃、ツグミは11月頃から見られることが多くなります。

目安としては、

  • カモ類の一部:9〜10月頃から
  • ジョウビタキ:10月頃から
  • ツグミ:11月頃から

と考えると分かりやすいでしょう。

ただし、9月になったら冬鳥が一斉に増えるわけではありません。

「冬鳥」という名前ですが、真冬になってから突然やって来るわけでもありません。

秋の間に少しずつ渡来し、10〜11月頃になると公園や水辺でも冬鳥を見かける機会が増えてきます。

渡来する時期は地域によって違う

冬鳥の時期を考えるときに大切なのが、地域による違いです。

例えばガンやカモ類では、北海道で秋の早い時期から南下する鳥が確認され始めます。

そこからさらに本州方面へ移動していく鳥もいます。

つまり、

日本に渡ってきた時期と、自分の住んでいる地域で見られるようになる時期は同じではありません。

北海道ですでに確認されている鳥でも、本州の各地で同じ日に見られるわけではありません。

同じ地域の中でも違いがあります。

渡ってきた直後は山地などにいて、季節が進んでから平地へ移動してくる鳥もいます。

「日本にはもう来ているけれど、近所ではまだ見ない」ということもあります。

冬鳥の時期を見るときは、全国共通の月だけでなく、地域ごとの違いも考えておく必要があります。

ジョウビタキは10月頃から

公園に現れたジョウビタキ

身近な冬鳥の代表がジョウビタキです。

バードリサーチでは、10月頃から日本に飛来する冬鳥として紹介されています。

公園や住宅地、農地、河川敷などでも見られるため、冬鳥が来たことを実感しやすい鳥です。

私自身、都市公園でジョウビタキを観察したことがあります。

こちらがじっとしていると、かなり近くまで寄ってきたこともありました。

ただし、「10月になったら必ずいる」というわけではありません。

早く確認される年や地域もあれば、なかなか見つからないこともあります。

10月頃から探し始める、くらいに考えておくのがいいでしょう。

ツグミは11月頃がひとつの目安

原っぱにいるツグミ

ツグミは、ジョウビタキより少し遅れて目立つようになる冬鳥です。

バードリサーチの観察データでは、例年11月頃に初めて確認されることが多いとされています。

ただし、ツグミは年によって渡来時期がかなり変わります。

早い年もあれば、冬が進んでからようやく数が増えてくる年もあります。

そのため、

11月頃がひとつの目安だけれど、毎年同じではない

と考えるのが実際に近いでしょう。

また、渡ってきていても最初から公園の芝生や河川敷にいるとは限りません。

時期が進んでから平地で見かける機会が増えることもあります。

「もう日本には来ているはずなのに見つからない」ということも珍しくありません。

カモ類の一部は9〜10月頃から

集団でいるオナガガモ

「9月から冬鳥が来ることもある」という話で分かりやすいのがカモ類です。

環境省では、日本で冬を過ごすカモ類は9〜10月頃に渡来するとしています。

そのため、一部の冬鳥では秋のかなり早い時期から渡りが始まっています。

ただし、これは9月になれば全国の池に冬のカモがそろうという意味ではありません。

北から南へ移動している途中の鳥もいますし、地域によって増えてくる時期も違います。

水辺の鳥を見ていると、秋が進むにつれて少しずつ種類や数が増えていくのが分かります。

冬鳥の変化を感じたいなら、秋から同じ池や川を何度か見てみるのも面白いです。

冬鳥は年によって数も違う

ズミの実を食べるヒレンジャク

冬鳥は、毎年同じ数が日本へやって来るわけでもありません。

野鳥を見ていると、

「去年はよく見たのに、今年はほとんど見ない」

ということがあります。

これは珍しいことではありません。

分かりやすい例が、ヒレンジャクやキレンジャクです。

レンジャク類は日本で冬に見られる鳥ですが、飛来数の多い年と少ない年があります。

群れが各地で見られる年もあれば、なかなか見つからない年もあります。

アトリやマヒワなどでも、年によって渡来数が大きく変わることがあります。

そのため、

「去年ここにいたから、今年も同じ場所にいるはず」

とは限りません。

冬鳥を見るときは、来る時期だけでなく、その年にどれくらい渡ってきているのかも変わることを知っておくと分かりやすいです。

なぜ冬鳥の数は毎年違う?

冬鳥の渡来数が変わる理由は、ひとつではありません。

繁殖地でどれくらい繁殖できたか。

冬の食べ物がどこに多いか。

積雪や天候がどうだったか。

鳥の種類によっても影響を受ける条件は違います。

そのため、

「今年は暖かいから冬鳥が少ない」

と気温だけで決めつけることはできません。

いろいろな条件が重なって、その年の渡来数が変わります。

毎年同じ場所を見ていても鳥の数や種類が違うのは、冬鳥を見る面白さのひとつでもあります。

冬鳥はいつまで見られる?

帰る時期も、来る時期と同じで種類や地域によって違います。

春になった瞬間に冬鳥が一斉にいなくなるわけではありません。

環境省によると、カモ類は日本で冬を過ごしたあと、4〜5月頃に北方へ渡ります。

小鳥でも春まで残っている冬鳥はいます。

そのため、

「冬鳥は3月まで」

ときっちり区切ることはできません。

暖かくなるにつれて少しずつ冬鳥を見かける機会は減っていきますが、4月頃まで見られる種類もいます。

逆に、それより早く姿を見なくなる鳥もいます。

来る時期と同じように、帰る時期にも種類・地域・年による違いがあります。

冬鳥を探すなら10〜11月頃から

冬鳥が来る時期は、種類や地域によって違います。

一部のカモ類は9〜10月頃から渡来し、ジョウビタキは10月頃、ツグミは11月頃から見られることが多くなります。

身近な冬鳥を探すなら、10〜11月頃から公園や水辺を意識してみるといいでしょう。

庭や家の周りでも、冬になるとジョウビタキなどが姿を見せることがあります。

ただし、渡ってくる時期も数も毎年同じではありません。

レンジャク類のように、たくさん見られる年と少ない年の差が大きい鳥もいます。

春に帰る時期にも地域差があります。

だから冬鳥は、

「○月になれば必ずいる」というより、秋から少しずつやって来て、冬を過ごし、春になると少しずつ姿を消していく

と考えるのが自然です。

同じ公園や池でも、数週間違うだけで鳥の顔ぶれが変わります。

今年はどんな冬鳥が来るのか。

毎年まったく同じではないところも、冬の野鳥を見る面白さだと思います。

実際に野鳥を探しに出かけたい人は、こちらも参考にしてください。

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