栃木県には、高原や森林、池、湿地など、環境の違う野鳥観察スポットがあります。
春から初夏に夏鳥を探すなら森林、冬にカモや猛禽類を見るなら池や湿地というように、見たい鳥や季節によって選ぶ場所は変わります。
私自身も栃木県内のさまざまな場所で野鳥を観察してきました。
ここでは、これから栃木でバードウォッチングをする人向けに、特におすすめしたい5つのスポットを紹介します。
栃木で見られる野鳥の種類を知りたい方はこちら。

栃木で野鳥観察するならどこがおすすめ?
どこへ行くか迷っているなら、目的から選ぶと分かりやすいです。
- 初めて野鳥観察をするなら → 井頭公園
- 高原や湿原の野鳥を見たいなら → 奥日光
- 春から初夏に森林の夏鳥を探すなら → 栃木県民の森
- 冬の猛禽類や水鳥を見たいなら → 渡良瀬遊水地
- 那須高原の森を歩きながら鳥を探すなら → 那須平成の森
池にいるカモをじっくり見るのと、森の中で鳴き声を頼りに小鳥を探すのとでは、同じバードウォッチングでも楽しみ方はかなり違います。
初めてなら、有名な場所というだけで決めるより、自分がどんな場所を歩きたいか、どんな鳥を見たいかで選んでみてください。
栃木のおすすめ野鳥観察スポット5選
奥日光|高原・湿原・湖・森林で野鳥を探せる

栃木で本格的に野鳥観察をするなら、奥日光はまず候補に入れたい場所です。
戦場ヶ原や小田代原のような開けた環境だけでなく、湯ノ湖、中禅寺湖、森林、渓流まであり、場所によって見られる鳥が大きく変わります。
戦場ヶ原ではノビタキやホオアカなどを探せるほか、森林ではオオルリやキビタキ、ゴジュウカラなどにも注目です。
私自身も奥日光では何度も野鳥観察をしていますが、戦場ヶ原、中禅寺湖、湯元周辺など、場所を変えるだけで観察できる鳥が変わるのが面白いところです。
ただし、奥日光はかなり広いため、初めてなら一日ですべて回ろうとしなくて大丈夫です。
まずは戦場ヶ原など、ひとつのエリアを決めて歩くと観察しやすいでしょう。

栃木県民の森|森林と渓流で夏鳥を探す

春から初夏に森林の野鳥を探したいなら、栃木県民の森がおすすめです。
広い森林の中に宮川渓谷があり、森の鳥だけでなく、渓流周辺の野鳥も探せます。
特に狙いたい時期は、夏鳥が渡ってくる春から初夏です。
オオルリやキビタキなどが見られる可能性があり、運が良ければサンコウチョウに出会えることもあります。
私自身は、宮川渓谷周辺でミソサザイやカワガラス、キセキレイなども観察しています。
県民の森には何度も行っていますが、個人的にはゴールデンウィーク前後から新緑が茂りきる前が特に観察しやすいと感じています。
夏鳥が渡ってきている一方で葉がまだ完全に茂っておらず、鳴き声を頼りに姿を探しやすい時期です。
初めてなら、まず宮川渓谷を中心に歩くのがおすすめです。

井頭公園|初めてのバードウォッチングにもおすすめ

初めて野鳥観察をするなら、真岡市の井頭公園はかなり行きやすい場所です。
大きな池があり、その周囲には林も広がっています。
特におすすめなのが冬です。
池には多くのカモが集まり、マガモやヒドリガモ、ヨシガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロなど、さまざまな種類を見比べられます。ミコアイサが見られることもあります。
私自身も冬によく訪れますが、井頭公園はとにかくカモの数が多いという印象があります。
私もここでミコアイサを観察したことがあります。
また、池だけを見て帰るのは少しもったいありません。
周囲の林にも野鳥がいるので、まず池を見て、そのあと林を歩くという回り方がおすすめです。
山の中へ入らなくても観察できるため、双眼鏡を買ったばかりの人にも向いています。

渡良瀬遊水地|冬の猛禽類と水鳥を観察したいならここ

冬の野鳥観察なら、渡良瀬遊水地は外せません。
広大なヨシ原や湿地、草地、谷中湖があり、山の野鳥観察とはまったく違った環境です。
特に冬は、チュウヒやハイイロチュウヒ、ノスリなどの猛禽類を探せます。谷中湖ではカモ類をはじめとした水鳥も観察できます。
私自身も渡良瀬遊水地へ行くのは冬が多く、チュウヒやハイイロチュウヒ、コミミズクを狙って回ることがあります。
ノスリやチョウゲンボウを見かけることもあり、上空を飛ぶコウノトリを確認したこともあります。一日で20種類ほどの野鳥を観察できた日もありました。
ただし、渡良瀬遊水地は非常に広いです。
初めてなら闇雲に回るより、
水鳥を見るなら谷中湖周辺
猛禽類を探すならヨシ原や鷹見台周辺
というように、目的をある程度決めてから向かうと探しやすくなります。

那須平成の森|那須高原の森林で野鳥を探す

那須方面で森林の野鳥を探したいなら、那須平成の森があります。
那須高原の森林を散策しながら、オオルリやキビタキ、クロツグミなどの夏鳥を探せる場所です。
特に春から初夏は、森の中でさまざまな鳥のさえずりを聞ける季節です。
ただし、井頭公園のように開けた場所で鳥を探すのとは少し違います。
森の中は木々が茂っているため、姿だけを探すよりも、鳴き声を聞いて場所を絞っていく観察が中心になります。
そのため、
「まずは鳥を見つける楽しさを味わいたい」
という人なら井頭公園のほうが分かりやすく、
「森を歩きながら、声も頼りにじっくり探したい」
という人には那須平成の森が向いています。
初めて訪れるなら、フィールドセンターで最近の自然情報を確認してから歩き始めるといいでしょう。

季節別|栃木で野鳥観察するならどこへ行く?

栃木では季節によっておすすめの観察場所も変わります。
春から初夏
春から初夏なら、
- 栃木県民の森
- 那須平成の森
- 奥日光
がおすすめです。
オオルリやキビタキなどの夏鳥が渡ってきて、森の中でもさえずりが活発になります。
特に県民の森では、新緑が茂りきる前の時期は鳥の姿を探しやすいと感じます。
奥日光も春から初夏に魅力が増し、森林だけでなく戦場ヶ原のような開けた環境でも野鳥を探せます。
夏から秋
夏は標高の高い奥日光を歩くのも選択肢です。
ただし、戦場ヶ原周辺では6〜7月ごろにエゾハルゼミの声が大きくなり、鳥の鳴き声を聞き取りにくい日もあります。
渡良瀬遊水地では春から夏になると、ヨシ原を利用するオオヨシキリやコヨシキリなどを探せます。
秋になると渡りの時期を迎え、少しずつ冬鳥の季節へ変わっていきます。
秋から冬
秋から冬なら、
- 井頭公園
- 渡良瀬遊水地
を特におすすめします。
井頭公園では池にカモ類が増え、渡良瀬遊水地では水鳥だけでなく猛禽類も大きな見どころになります。
また、木々の葉が落ちる冬は、林の中でも鳥の姿を見つけやすくなる季節です。
野鳥観察へ行く前に準備しておきたいもの
野鳥観察を始めるだけなら、大掛かりな装備は必要ありません。
まず持っていきたいのは双眼鏡です。
肉眼では小さくしか見えない鳥も、双眼鏡があると羽の色や模様まで確認しやすくなります。
そのほか、
- 双眼鏡
- 歩きやすい靴
- 飲み物
- 季節に合った服装
- 必要に応じて雨具や虫よけ
があると安心です。
奥日光、県民の森、那須平成の森など山に近い場所では、ツキノワグマをはじめとした野生動物への注意も必要です。
鳥だけに集中して周囲への注意がおろそかにならないよう、安全を優先して観察してください。
私が実際に使っている観察道具
私自身、野鳥や野生動物を観察するときは双眼鏡やカメラ、熊鈴などを持っていきます。
高価な道具をすべて揃える必要はありませんが、特に双眼鏡は一つあるだけで野鳥観察がかなりしやすくなります。
実際に使っている双眼鏡をはじめ、カメラ・熊対策用品・虫よけなどはこちらでまとめています。

野鳥観察ではマナーを守ろう
野鳥を見つけても、できるだけ普段の行動を邪魔しない距離から観察します。
特に春から初夏は繁殖期と重なるため注意が必要です。
- 巣や幼鳥へ近づきすぎない
- 野鳥を追い回さない
- 鳴き声を流して呼び寄せない
- 餌を与えない
- 立入禁止区域へ入らない
- 他の利用者の通行を邪魔しない
珍しい鳥を見つけた場合も、営巣場所など細かな位置情報をむやみに公開しない配慮が必要です。
鳥を近くで見ることよりも、自然な姿を邪魔せず観察することを優先しましょう。
まとめ|見たい鳥と季節に合わせて観察スポットを選ぼう
栃木県には、環境の異なる野鳥観察スポットがあります。
- 高原・湿原・湖・森林 → 奥日光
- 森林・渓流・夏鳥 → 栃木県民の森
- 初心者・池・カモ類 → 井頭公園
- 湿地・ヨシ原・猛禽類・水鳥 → 渡良瀬遊水地
- 那須高原の森林 → 那須平成の森
どこが一番いいというより、見たい鳥と訪れる季節に合わせて場所を選ぶことが大切です。
同じ栃木県内でも、場所を変えるだけで見られる鳥も探し方も大きく変わります。
まずは気になるスポットをひとつ選んで、ゆっくり野鳥を探してみてください。
栃木県でどんな鳥が見られるのか知りたい方はこちら。


