栃木県県民の森で野鳥観察|見られる鳥・おすすめ時期・宮川渓谷

渓谷でなくミソサザイ

栃木県民の森は、矢板市の高原山周辺に広がる自然豊かな場所です。

渓流沿いの森から標高の高い山地まで環境に変化があり、季節ごとにさまざまな野鳥を探せます。

私自身、県民の森にはよく野鳥観察へ行きます。春から初夏にはオオルリやキビタキなどの夏鳥が渡ってきて、運が良ければサンコウチョウに出会えることもあります。

初めて訪れるなら、まずは宮川渓谷を歩いてみるのがおすすめです。

目次

栃木県民の森はどんな野鳥観察スポット?

県民の森の魅力は、場所によって環境が大きく変わることです。

宮川沿いの渓谷があり、森林の中を歩くコースがあり、さらに標高1,248mのミツモチ山まであります。

私も何度も訪れていますが、歩く場所を変えるだけで森の雰囲気がかなり変わります。

一か所で鳥を待つというより、森をゆっくり歩きながら鳴き声や動きを探すのが向いている場所です。

初めてなら、全部を回ろうとせず宮川渓谷を中心に歩けば十分楽しめます。

栃木県民の森で見られる野鳥

県民の森では、森林の鳥だけでなく、宮川渓谷では渓流周辺の野鳥も探せます。

季節によって見られる鳥が変わるので、狙いたい鳥に合わせて時期を決めるのもおすすめです。

春から初夏に見られる野鳥

枝上で休むオオルリのオス

春から初夏は、県民の森に夏鳥が渡ってくる季節です。

代表的には、

  • オオルリ
  • キビタキ
  • クロツグミ
  • サンコウチョウ
  • センダイムシクイ
  • サンショウクイ
  • ホトトギス

などが見られる可能性があります。

私も県民の森でオオルリを実際に観察しています。

姿より先にさえずりが聞こえることも多いので、鳥の声がしたら周囲の枝をゆっくり探してみてください。

初夏にはサンコウチョウも狙えます。

ただし、渡来時期やその日の天候によって出会える鳥は変わります。

夏鳥以外に探せる野鳥

枝に止まるヤマガラの姿

県民の森では、森林や渓流でさまざまな野鳥が確認されています。

たとえば、

  • シジュウカラ
  • ヤマガラ
  • ヒガラ
  • コガラ
  • ホオジロ
  • イカル
  • アカゲラ
  • カワガラス
  • ミソサザイ
  • キセキレイ

などです。

森林ではカラ類やアカゲラ、宮川周辺ではカワガラスやキセキレイにも注目してみてください。

ミソサザイも渓流沿いで探したい鳥のひとつです。

秋から冬に見られる野鳥

木の隙間から見えるルリビタキ

秋から冬になると、春とはまた違った鳥を探せます。

  • ルリビタキ
  • ジョウビタキ
  • ツグミ
  • シロハラ
  • ミヤマホオジロ
  • マヒワ
  • シメ

などが確認されています。

冬は木々の葉が落ち、森の中を見通しやすくなるのも良いところです。

春の夏鳥とは違った野鳥観察を楽しめます。

野鳥観察におすすめの時期はゴールデンウィーク前後

県民の森で野鳥を見るなら、私はゴールデンウィーク前後を特におすすめします。

夏鳥が渡ってきて、新緑がまだ茂りきっていない時期だからです。

夏鳥が渡ってくる

4月後半から5月にかけて、オオルリやキビタキなどの夏鳥が入ってきます。

森の中でも鳥の声が増え、野鳥を探すのが楽しくなる時期です。

もちろん、渡ってくるタイミングはその年の天候などによって前後します。

ゴールデンウィークに行けば必ず見られるわけではありません。

新緑が茂る前は姿を探しやすい

新緑が増えてくると、

「近くで鳴いているのに姿が見えない」

ということが増えてきます。

私自身も、県民の森では新緑が完全に広がる前のほうが鳥を探しやすいと感じています。

夏鳥が来ていて、まだ葉が多すぎない。

この時期が狙い目です。

サンコウチョウなどを狙うなら、少し時期を後ろへずらしてみてもいいでしょう。

栃木県民の森で野鳥を探しやすい場所

県民の森は広いため、初めてだとどこを歩けばいいか迷うかもしれません。

野鳥目的なら、まずは宮川渓谷がおすすめです。

宮川渓谷

宮川渓谷は、宮川の川沿いを歩くコースです。

森林の中を歩きながら野鳥を探せるので、初めて県民の森へ行く人にもおすすめします。

春にはオオルリやキビタキ、クロツグミなどの夏鳥を探せます。

川沿いではカワガラスやキセキレイ、ミソサザイにも注目です。

鳥の声が聞こえたら、一度立ち止まってみてください。

高い枝、川沿い、林の奥と、少しずつ視線を動かして探すと鳥に気づきやすくなります。

キャンプ場周辺

時間に余裕があれば、キャンプ場周辺の林も歩いてみるといいでしょう。

高い木が多く、宮川渓谷とは少し違った森を歩けます。

ただ、初めてなら無理に何か所も回る必要はありません。

まず宮川渓谷をゆっくり歩き、時間が余ったら回るくらいで十分です。

ミツモチ山

しっかり山を歩きたい人なら、ミツモチ山方面もあります。

ミツモチ山は標高1,248mで、宮川渓谷とは周囲の環境も変わります。

ただし、こちらは気軽な野鳥散歩というより山歩きに近くなります。

初めてなら宮川渓谷。

県民の森が気に入ったら、次にミツモチ山方面まで足を延ばしてみるのがおすすめです。

初めてなら宮川渓谷をゆっくり歩こう

栃木県県民の森宮川渓谷

初訪問なら、県民の森を全部回る必要はありません。

まずは宮川渓谷をゆっくり歩いてみてください。

野鳥観察では、たくさん歩けばたくさん見られるとは限りません。

声がしたら止まる。

少し待つ。

周囲を探す。

早足で歩くより、このくらいのペースのほうが鳥に気づきやすくなります。

心配なら森林展示館へ

初めてで歩く場所が分からない場合は、森林展示館へ立ち寄るのもおすすめです。

森林展示館はビジターセンターも兼ねていて、県民の森の自然情報を確認できます。

その時期の自然の様子や散策について気になることがあれば、歩き始める前に確認してみると安心です。

渡り鳥の状況は毎年変わるので、現地の情報も参考にしてみてください。

県民の森で野鳥観察するときの服装・持ち物

県民の森は山の中です。

街中の公園へ野鳥を見に行くときより、少ししっかり準備しておきましょう。

ヤマビル対策はしておきたい

私が暖かい時期の県民の森で特に気をつけているのが、ヤマビルです。

実際に歩いていて、ヤマビルが多いと感じることがあります。

特に暖かい時期や、地面が湿っているときは注意してください。

服装は、

  • 長ズボン
  • 足首を出しにくい靴下
  • 歩きやすい靴

などがおすすめです。

ヤマビル用の忌避剤を靴や足元に使っておく方法もあります。

クマ対策も忘れない

県民の森ではツキノワグマも確認されています。

出発前には最新の情報を確認し、山を歩くためのクマ対策もしておきましょう。

必要に応じて熊鈴などを使い、人の存在を知らせることも大切です。

野鳥に集中しすぎず、周囲にも注意しながら歩いてください。

双眼鏡や虫よけがあると便利

森林の鳥は高い枝にいることも多いため、双眼鏡があると観察しやすくなります。

暖かい季節なら虫よけもあると便利です。

ほかにも、雨具や飲み物などを天候に合わせて用意しておきましょう。

私が普段の野生動物観察で使っている道具は、別の記事にまとめています。

栃木県民の森へのアクセス・駐車場

栃木県民の森は、栃木県矢板市長井2927にあります。

車での距離は、

  • 矢板スマートICから約9.6km
  • 矢板ICから約20km

が目安です。

県民の森へ向かう途中には山道もあります。

特に冬から春先は、積雪や道路状況を確認してから向かいましょう。

園内には複数の駐車場所があります。

初めて訪れる場合は、森林展示館や園内マップを確認してから歩き始めると分かりやすいです。

時間があれば八方ヶ原へ

県民の森まで来て時間に余裕があるなら、近くの八方ヶ原まで足を延ばすのも面白いです。

八方ヶ原は標高1,000~1,200mほどの高原で、県民の森とはまた違った環境があります。

春から夏にはオオルリやキビタキ、クロツグミなどを探せるほか、コマドリが見られる場所としても知られています。

過去の探鳥会ではコルリも確認されています。

どちらも行けば必ず見られる鳥ではありませんが、野鳥好きなら立ち寄り候補にしてもいいでしょう。

八方ヶ原まで向かう場合は、道路の通行状況も確認しておいてください。

野鳥観察で気をつけたいこと

鳥を見つけても、近づきすぎないようにしましょう。

特に春から初夏は繁殖期を迎えている鳥も多い時期です。

巣の近くへ長時間居座ったり、鳥を追い回したりするのは避けてください。

鳴き声を使って無理に鳥を呼び寄せることも控えましょう。

また、県民の森では野鳥だけでなく、

  • ヤマビル
  • クマ
  • 滑りやすい道
  • 急な天候の変化

にも注意が必要です。

鳥を探しながら、足元や周囲も確認して歩きましょう。

まとめ

栃木県民の森は、森林や渓流の野鳥を探しながら歩ける観察スポットです。

初めてなら、まず宮川渓谷をゆっくり歩いてみてください。

私がおすすめする時期はゴールデンウィーク前後。

オオルリやキビタキなどの夏鳥が渡ってきて、新緑が完全に茂る前なので鳥を探しやすい時期です。

もっと歩きたくなったら、キャンプ場周辺やミツモチ山まで範囲を広げても楽しめます。

春から秋はヤマビル、山の中ではクマへの備えも忘れずに。

準備をしたうえで、鳥の声を聞きながら県民の森を楽しんでみてください。

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