夏の夜は、街灯に多くの昆虫が集まります。
特にクワガタやカブトムシは、街灯周辺で見つかることも多く、樹液採集より見つけやすいと感じることもあります。
私自身、クワガタ採集では街灯採集をすることが多く、温泉街や山道、自販機周辺など様々な場所を回っています。
また、街灯採集ではクワガタだけでなく、様々な昆虫や夜の生き物に出会えるのも魅力です。
この記事では、実際の経験をもとに、街灯採集のコツや狙い目の場所、時期などをわかりやすく紹介します。
街灯採集(灯火採集)とは?

街灯採集とは、夜に街灯や自販機の灯りなどへ集まる昆虫を探す採集方法です。
クワガタやカブトムシは夜行性の種類が多く、夏の夜になると灯りの周辺へ飛んでくることがあります。
私自身も、温泉街や山道沿いの街灯、自販機周辺などをよく見て回っています。
特別な道具が少なくても始めやすく、夜の自然観察としても非常に面白い採集方法です。
なぜ虫は街灯に集まるの?

夏の夜に虫が街灯へ集まる理由は、実は完全には解明されていません。
よく知られているのは、夜行性の昆虫が月や空の明るさを目印に飛んでいるという説です。
そこへ街灯のような強い人工の光があると、方向感覚が乱れて集まってしまうと考えられています。
また、昆虫の種類によっては紫外線を含む光に反応しやすく、特に昔ながらの水銀灯には多くの虫が集まりやすいとも言われています。
実際に街灯採集をしていると、同じ地域でも毎回虫が集まる街灯と、ほとんど集まらない街灯があり、実際にやっていると奥が深い採集方法だと感じます。
街灯採集のコツ
周囲が開けている街灯は狙い目
私自身の経験では、木に囲まれた場所よりも、周囲が少し開けた場所にある街灯のほうが虫が集まっていることが多く感じます。
例えば、
- ダム周辺
- 川沿い
- 温泉街
- 開けた駐車場
などでは、虫が集まっていることがあります。
周囲が暗い中で灯りが目立ちやすく、飛んできた昆虫が集まりやすいのかもしれません。
街灯の周りを隅々まで確認する
クワガタなどの昆虫は、街灯の真下だけに落ちているわけではありません。
少し離れた場所に止まっていたり、近くの木の幹や枝、壁、電柱、ガードレールなどに止まっていることもあります。
そのため、地面だけでなく街灯周辺を広く確認することが大切です。
雨上がりの蒸し暑い夜は狙い目
湿度が高い夜は昆虫の活動が活発になることがあります。
逆に、
- 風が強い日
- 気温が低い日
などは少なく感じることもあります。
トンネル周辺も狙い目
山道のトンネル周辺は、街灯採集で狙い目になることがあります。
周囲が暗い山中ではトンネルの灯りが非常に目立つため、虫が集まりやすいのかもしれません。
実際に、トンネル入口の壁や周辺に様々な昆虫が集まっていることがあります。
ただし、車の通行には十分注意が必要です。
新月の前後は狙い目になることもある
街灯採集では、月の明るさによって飛来数が変わるように感じることがあります。
特に新月の前後は周囲が暗くなるため、街灯の光が目立ちやすく、虫が集まりやすい印象があります。
逆に満月の夜は、普段より少なく感じることもあります。
朝方に残っていることもある
深夜だけでなく、朝方に街灯周辺へ残っている個体を見つけることもあります。
早朝は人も少なく、ゆっくり観察しやすい時間帯です。
待機するか、移動しながら探すか
街灯採集では、その場で待つ方法と、移動しながら探す方法があります。
これは人によってスタイルが分かれますが、私自身は移動しながら探すことが多いです。
同じ街灯の周りに長時間とどまっていると、
- 近隣の人に怪しまれる
- 他の昆虫採集の人と重なる
- 周囲へ迷惑をかけてしまう
こともあります。
そのため、複数の街灯を回りながら探したほうが、気持ちよく採集しやすいと感じています。
虫が集まりやすい時間帯と天候

街灯採集では、時間帯や天候によって飛来数がかなり変わります。
私自身の経験では、特に虫が多く感じるのは、蒸し暑く風が弱い夜です。
逆に、
- 気温が低い日
- 風が強い日
- 急に冷え込んだ夜
などは、かなり少なく感じることがあります。
時間帯では、日没後しばらくしてから増え始めることが多く、21〜23時頃に活発な印象があります。
一方で、深夜になると減ることもあり、逆に朝方まで残っている個体を見つけることもあります。
また、雨上がりは湿度が高くなるため、普段より飛来数が増えるように感じることがあります。
虫が集まりやすい街灯の特徴

街灯採集をしていると、「毎回虫が多い街灯」がある一方で、ほとんど集まらない街灯もあります。
私自身の経験では、周囲が開けた場所にある街灯は特に狙い目です。
例えば、
- ダム周辺
- 川沿い
- 温泉街
- 開けた駐車場
などでは、虫が集まっていることがあります。
周囲が暗い中で灯りが目立ちやすく、飛んできた昆虫が集まりやすいのかもしれません。
また、街灯の種類によっても飛来数が変わることがあります。
特に、
- 古い温泉街の街灯
- 水銀灯
- ハロゲン灯
- 白熱電球
などは、虫が多い印象があります。
逆に、新しい暖色系LEDでは少なく感じることもあります。
LED街灯でも虫は来る?
最近はLED街灯が増え、昔より虫が減ったと感じる人も多いかもしれません。
これは、LEDの光が従来の水銀灯などと比べて紫外線をあまり出さないことが関係していると言われています。
昆虫には紫外線に反応する種類が多いため、水銀灯や白っぽい強い光には多くの虫が集まりやすい傾向があります。
一方で、LEDだから全く虫が来ないわけではありません。
私自身の経験でも、LED街灯では全体的に飛来数は少なく感じますが、種類によってはLEDにも集まっていることがあります。
光の種類や波長によって、反応しやすい昆虫が違うのかもしれません。
特に周囲が暗い場所では、LED街灯でもクワガタや様々な昆虫を見つけることがあります。
街灯採集で見つかる昆虫

街灯採集では、クワガタやカブトムシだけでなく、様々な昆虫を観察できます。
特に夏の夜は、
- ノコギリクワガタ
- コクワガタ
- ミヤマクワガタ
- カブトムシ
- コガネムシ類
- カミキリムシ類
- 大型のガ
などが集まっていることがあります。
地域や環境によって見られる種類はかなり変わり、山地ではミヤマクワガタが多かったり、温泉街では思わぬ虫に出会えることもあります。
「今日は何が来ているんだろう」と探しながら歩くのも、街灯採集の面白さのひとつです。
季節ごとの街灯採集の楽しみ方

5〜6月頃
5月頃から少しずつ虫が増え始め、春の大型のガなどが目立つようになります。
6月に入ると、地域によってはクワガタ類も動き始めます。
特に6月末頃になると、一気に昆虫が増え始め、実は街灯採集がかなり面白くなってくる時期でもあります。
夏本番前の蒸し暑い夜は、街灯周辺が急ににぎやかになることもあります。
7月頃
やはり一年で最も昆虫が多く感じる時期です。
クワガタ類の飛来も増え、街灯採集がかなり面白くなってきます。
雨上がりの蒸し暑い夜は、様々な昆虫が一気に集まることもあります。
8月頃
夏休み本番の時期ですが、意外にもミヤマクワガタやカブトムシ採集には少し遅いと感じることもあります。
飛来してくる個体も、オスよりメスが多くなる印象があります。
それでも温泉街や山沿いでは、多くの昆虫が見られる時期です。
9月頃
9月になると全体的な数は減ってきますが、バッタ類が目立つようになります。
また、
- ヤママユ
- クスサン
など大型のガ類も非常に目立つ季節です。
クワガタ類が見られることもあり、夏とは違った雰囲気の街灯採集を楽しめます。
夜の街灯で見られる虫以外の生き物

街灯採集では、昆虫だけでなく様々な夜の生き物に出会うことがあります。
例えば、
- カエル
- ヤモリ
- コウモリ
などを見かけることもあります。
これらの生き物は、街灯に集まる虫を狙って集まっています。
特にカエルやヤモリは、街灯周辺で待ち伏せするようにしていることもあります。
昆虫採集だけでなく、夜の自然観察としても面白い時間になります。
夜の採集で注意したい危険
夜の街灯採集はとても面白い反面、危険もあります。
特に注意したいのが、
- スズメバチ
- マダニ
- ヘビ
- 車
- 転倒
街灯周辺には昆虫だけでなく、それを狙う生き物も集まることがあります。
また、山道や林道では暗く足元が見えにくいため、側溝や段差にも注意が必要です。
トンネル周辺や道路沿いで採集する場合は、車の通行にも十分注意してください。
夏の夜は熱中症になることもあるため、水分補給も大切です。
安全第一で楽しむようにしましょう。
街灯採集であると便利な道具
ヘッドライト
両手が空くため、夜の採集では非常に便利です。
街灯周辺だけでなく、足元確認や虫探しにも役立ちます。
懐中電灯・ライト
暗い場所では、街灯以外の場所を照らす場面も多くあります。
トンネル周辺や木の裏などを確認する際にも便利です。
虫除け
夏の夜は蚊やブヨ、マダニなども多いため、虫除けはかなり重要です。
特に山沿いや川沿いでは、対策しておくと安心です。
虫取り網
高い場所に止まっている昆虫を採る際に便利です。
無理に木へ登ったりせず、安全に採集しやすくなります。
採集マナーも大切
街灯採集では、周囲への配慮も大切です。
特に温泉街や住宅近くでは、深夜に長時間とどまったり、大きな声を出したりすると迷惑になってしまうことがあります。
また、
- 私有地へ無断で入らない
- ゴミを残さない
- 虫を取りすぎない
ことも重要です。
採集者同士で場所が重なることもありますが、お互い気持ちよく楽しめるよう配慮したいところです。
自然や周囲の環境を大切にしながら楽しむことで、長く街灯採集を続けやすくなります。
実際に採集して感じること

私自身、クワガタ採集では樹液より街灯採集をすることのほうが多く、ライトトラップもよく行っています。
実際にやっていると、「なぜこの街灯だけ毎回虫が多いんだろう」と感じる場所がある一方、条件が良さそうでも全く集まらない場所もあります。
特に、温泉街や山沿いの自販機、開けた場所にある街灯では、多くの昆虫が集まっていることがあります。
私は、クワガタやカブトムシだけでなく、様々な生き物の写真も撮っているため、街灯採集は本当に楽しい時間です。
皆さんもクワガタだけでなく、周囲にいる他の昆虫や生き物にも目を向けると、さらに街灯採集が面白くなると思います。
まとめ
街灯採集(灯火採集)は、クワガタやカブトムシを比較的見つけやすい採集方法のひとつです。
特に、
- 周囲が暗い場所
- 開けた場所にある街灯
- 温泉街や川沿い
- 雨上がりの蒸し暑い夜
などは狙い目になります。
また、クワガタやカブトムシだけでなく、様々な昆虫や夜の生き物に出会えるのも街灯採集の魅力です。
場所や時期によって見られる生き物も大きく変わるため、「今日は何がいるだろう」と探しながら歩くだけでも面白さがあります。
安全やマナーにも気を付けながら、ぜひ夏の夜の街灯採集を楽しんでみてください。
関連記事
▶ 夏の夜に見られる昆虫をもっと知りたい方はこちら
「夏の夜に見られる昆虫たち|夜に活動する生き物を紹介」
▶ ミヤマクワガタを探したい方はこちら
「ミヤマクワガタの探し方|絶対に見つけたい人向け完全ガイド」

