ミヤマクワガタを一度は見てみたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際に探してみてもなかなか見つからず、諦めてしまった人もいるかもしれません。
この記事では、ミヤマクワガタを絶対に見てみたい人や、探してみたけど見つからなかった人に向けて、見つけるための方法やコツを紹介します。
私自身、毎年20〜30回ほど観察を続けていますが、これまでに見つけたミヤマクワガタの数はもはや分かりません。
実は、ミヤマクワガタには見つけやすい条件があります。
その経験をもとに、ミヤマクワガタを見つけるためのポイントをまとめました。
ミヤマクワガタの生態と分布

ミヤマクワガタは、日本では北海道から九州まで広く分布しているクワガタムシです。
ただし平地ではあまり見られず、主に山地の森林に生息しています。
基本的には夜行性で、樹液を餌にすることが多く、夜になると活動します。
また飛翔力があり、街灯などの光に引き寄せられて飛来することもあります。
ただし条件によっては昼間に活動している個体が見られることもあります。
私自身さまざまな地域で観察してきましたが、標高の高い山地や東北・北海道などの涼しい地域では昼間に活動している個体を見ることがあります。
夜の気温が低すぎるため、比較的暖かい昼の時間帯に活動している可能性もあるのではないかと感じています。
ミヤマクワガタが見つかりやすい標高
ミヤマクワガタは涼しい環境を好むため、地域によって見つかりやすい標高が変わります。
一般的に南へ行くほど標高の高い場所に生息する傾向があるようです。
・北海道
北海道では平地でも見られることがあります。
・東北
東北地方では平地から山地まで比較的広く見られることがあります。
・関東
関東では平地ではあまり見られず、山地で見つかることが多い印象があります。
目安としては標高400m以上の山地で見られることが多く、500〜900m前後では見つけやすいと感じています。
・関西
関西でも平地ではあまり見られず、山地で見つかることが多いようです。
関東と同じく標高400m以上の山地で見られることが多い印象があります。
ミヤマクワガタが見られる時期

ミヤマクワガタが見られる時期は地域差がありますが、目安としては5月〜9月頃まで見られることがあります。
私の観察では、6月下旬〜7月下旬頃が最も見つけやすいと感じています。
この時期はオスの個体も多く、比較的見つけやすい時期です。
シーズン後半になるとオスの数が少なくなり、メスを見かけることが多くなるように感じることがあります。
もちろん地域や年によって状況は変わりますが、観察しているとそのような傾向を感じます。
ミヤマクワガタの探し方は大きく2つ
ミヤマクワガタを探す方法は大きく分けて次の2つです。
・樹液の出ている木を探す
・夜の街灯を探す
一般的には樹液採集がよく紹介されていますが、初めて訪れる場所では樹液の出ている木を見つけるのは意外と難しいことがあります。
そのため初心者の方には、街灯採集の方が見つけやすいことも多いと感じています。
おすすめは街灯採集

私のおすすめは、夜の街灯を探して回る方法です。
ミヤマクワガタは飛翔力があり、夜になると光に引き寄せられて街灯に飛来することがあります。
そのため、生息地の山地で街灯を一つ一つ丁寧に確認していくと見つかることがあります。
初めて訪れる場所では樹液の木を見つけるのが難しいこともありますが、街灯は場所が分かりやすいため初心者でも探しやすい方法です。
LEDの街灯はどうなのか
近年は街灯のLED化が進み、昆虫が集まりにくくなったと言われることがあります。
実際、LEDの街灯には昆虫が少ないこともありますが、まったく飛来しないわけではありません。
街灯によってはミヤマクワガタが見つかることもあります。
街灯採集をする場合は、水銀灯やハロゲンランプ、白熱電球などの街灯では昆虫が集まりやすいことがあります。
ただしLEDでも虫が来ないわけではなく、照明の種類や周辺環境によって飛来する昆虫の傾向が変わるようです。
トンネルの街灯もチェックする
街灯採集をする際には、トンネルの街灯も確認してみてください。
明かりのついているトンネルは、いわば虫集め装置のような場所になることがあります。
光に引き寄せられた虫がトンネルの中に入り、そのまま外に出られなくなることがあるためです。
そのため、トンネルの入口や出口付近でクワガタが見つかることがあります。
時間があればトンネルの中も確認してみてもよいでしょう。
私の経験でも「こんな奥まで飛んできたのか」と思う場所でミヤマクワガタを見つけたことがあります。
ただし、トンネル内で探す場合は車の通行に十分注意してください。
実は昼でも見るべき場所は街灯周り

私のおすすめの探し方は、昼間でも街灯周りを確認することです。
カブトムシやコクワガタなど多くの甲虫は、朝になると地面や落ち葉の下に潜って隠れることが多いです。
しかしミヤマクワガタは、地面に潜るのではなく木の幹や枝など上の方に登って隠れていることがあります。
そのため夜に街灯へ飛来したミヤマクワガタが、近くの木や街灯の柱を登り、昼間でも隠れていることがあります。
街灯の柱や近くの木の幹などをよく観察すると、昼でも見つかることがあります。
ミヤマクワガタが見つかりやすい天気
ミヤマクワガタは天気や気温の影響を受けて活動することがあります。
観察していると、次のような条件の日は街灯に飛来する個体が多いように感じます。
・湿度があり暖かい夜
・雨の後
・風が弱い日
・月が明るすぎない夜
逆に気温が低い夜や風が強い日は、飛翔する個体が少ないことがあります。
ミヤマクワガタ探しにあると便利な道具
ミヤマクワガタを探す際には、いくつか道具があると見つけやすくなります。
・懐中電灯
夜に街灯や木を探す場合、明るい懐中電灯があると便利です。
私が使っているのは遠くまで照らせるサーチライトタイプのライトです。
山道や木の上などを照らすことができるため、ミヤマクワガタを見つけやすくなります。
・虫取り網
高い場所にいる個体を捕まえるために、虫取り網もあると便利です。
私が使っているのは約5mほど伸びる虫取り網です。
ミヤマクワガタは木の幹や枝の高い場所にいることも多いため、長い網があると捕まえやすくなります。
採集時のマナーと注意点
ミヤマクワガタを探す際には、自然環境や周囲への配慮も大切です。
まず、私有地には無断で立ち入らないようにしましょう。
また、夜間に街灯を探す場合は交通にも十分注意してください。
そのほかにも次のような点に気をつけましょう。
ゴミは持ち帰る
樹木を傷つけない
大声を出さない
危険な場所には近づかない
自然を守りながら観察することで、これからも昆虫観察を楽しむことができます。
よくある質問
ミヤマクワガタはどこにいますか?
主に山地の森林に生息しています。
夜になると樹液に集まったり、街灯に飛来することがあります。
ミヤマクワガタが一番見つかる時期は?
地域差はありますが、6月下旬〜7月下旬頃が比較的見つけやすい時期です。
ミヤマクワガタは昼でも見つかりますか?
基本的には夜行性ですが、条件によっては昼間に活動している個体を見ることもあります。
ミヤマクワガタは街灯で見つかりますか?
飛翔力があるため、夜の街灯に飛来することがあります。
ミヤマクワガタはどんな木に集まりますか?
樹液の出ている広葉樹に集まることがあり、コナラやミズナラなどの木で見つかることがあります。
ミヤマクワガタの魅力(筆者の感想)

ミヤマクワガタは、日本のクワガタの中でも唯一無二の見た目をしている昆虫だと思います。
特に印象的なのが、体に生えている黄金色の毛です。
この毛の役割についてははっきり分かっていない点もありますが、寒冷な環境への適応などいくつかの説があります。
また、頭の横にある耳状突起も特徴的です。
この部分は大きなアゴを動かす筋肉に関係していると説明されることがあります。
そして何より魅力なのが、大型の個体がいることです。
大きなミヤマクワガタを見つけたときの迫力は、他のクワガタとはまた違った格好良さがあります。
ミヤマクワガタを観察していると、日本にはまだこんな豊かな自然が残っているのだと感じます。
いつまでもミヤマクワガタが見られる自然を大切にしていきたい、そんな気持ちを共有できたらうれしいです。
この記事がミヤマクワガタ探しの参考になればうれしいです。
みなさんがミヤマクワガタに出会えることを祈っています。

