栃木県には、カエル13種、サンショウウオ4種、イモリ1種、あわせて18種の両生類が確認されています。県南部の水田地帯から、日光・那須の山地渓流まで環境の幅が広く、それぞれに適応した種が生息しています。
本記事では、栃木県で確認されている両生類18種を、特徴と生息環境とともに紹介します。
栃木県の両生類は何種類いる?
栃木県では両生類18種が確認されています。
・カエル類:13種
・サンショウウオ類:4種
・イモリ類:1種
里山環境と山地環境の両方を持つことが、多様性につながっています。
カエル類(13種)
ヒガシニホンアマガエル

水田や住宅周辺でも見られる身近な小型のカエルです。指先に吸盤があり、草や壁面を登ります。梅雨時期には夜間に鳴き声がよく聞かれます。
トウキョウダルマガエル

水田環境を代表する中型種です。繁殖期には水田で活動が活発になります。
ニホンアカガエル

早春に水田や湿地で繁殖する里山性のカエルです。丸い卵塊を水中に産むのが特徴です。
(イラスト)
ヤマアカガエル

山地寄りの湿った林内で見られる赤褐色のカエルです。里山よりもやや標高の高い環境に多い傾向があります。
シュレーゲルアオガエル

水田周辺に生息する緑色のカエルです。土中に産卵する特徴があります。
モリアオガエル

森林と水辺が隣接する場所に生息し、池の上に張り出した枝に泡状の卵塊を作ります。
タゴガエル

山地の沢沿いに生息し、地下水が流れる環境で繁殖します。
ナガレタゴガエル

山地の渓流に生息し、流れのある沢で繁殖します。タゴガエルに近い種ですが、より流水環境に適応しています。
カジカガエル

山地の清流に生息し、鳴き声で存在が分かることが多い種です。
アズマヒキガエル

大型のヒキガエルで、春先に繁殖のため水辺に集まります。耳の後ろに毒腺があります。
ムカシツチガエル

ややざらついた体表を持ち、水路や池の周辺で見られます。夜間に活動することが多い種です。
ウシガエル

外来種として県内で確認されています。大型で、ため池などに生息します。
ヌマガエル

主に平地の水田や用水路で確認されています。小型で目立ちにくい種ですが、県内でも記録があります。人為的な移動によって分布が広がった可能性が指摘されることもあります。
サンショウウオ類(4種)

サンショウウオ類は、成体になっても尾を持つ両生類です。主に山地や丘陵地の湿地、湧水地、沢周辺に生息し、環境の変化に敏感なグループとされています。栃木県では、山地が広がる県西部・北部を中心に確認例があります。
クロサンショウウオ
丘陵地から山地の止水域で繁殖します。早春に水辺へ集まり、ゼリー状の卵嚢を産みます。普段は落ち葉の下や地中に隠れていることが多い種です。
トウホクサンショウウオ
東北地方から北関東にかけて分布する種です。山地の湿地やため池などで繁殖します。
ハコネサンショウウオ
山地の清流に適応した種で、流水環境で繁殖します。冷涼で水質の良い沢を好みます。
トウキョウサンショウウオ
丘陵地や低山帯の湿地・ため池などで繁殖する種です。県南部を中心に確認例があります。
サンショウウオ類は湿地や沢の減少の影響を受けやすいとされ、生息環境の保全が重要です。
イモリ類(1種)
アカハライモリ

腹部が赤いのが特徴で、水田や池などの止水域で見られます。カエルと異なり尾を持つ両生類です。水中と陸上の両方で生活します。
見られる環境
・水田や農業用水路
・里山の湿地
・ため池
・山地の渓流
両生類は水辺環境と密接に関わる生き物であり、環境の変化の影響を受けやすいグループです。
見つけやすい季節・時間帯
春は繁殖期にあたり、最も観察しやすい時期です。梅雨時期は活動が活発になります。夜間は特にカエル類の鳴き声が目立ちます。
まとめ
栃木県では、カエル13種・サンショウウオ4種・イモリ1種、あわせて18種の両生類が確認されています。平野部の水田地帯から日光・那須の山地渓流まで、多様な環境がそろっていることが、種の豊かさにつながっています。
両生類は水辺環境の変化に敏感な生き物です。身近な水田やため池、山地の沢などにも多くの種が生息しています。今後も観察と記録を重ねながら、内容を随時更新していきます。

