特別天然記念物の哺乳類は4種類⁉ 日本の貴重な動物を紹介

石積み斜面に座るニホンカモシカ

特別天然記念物に指定されている哺乳類は、ニホンカモシカ、アマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ニホンカワウソの4種類です。

どれも日本の自然を考えるうえで、とても重要な動物です。

ただし、すべてが今も普通に見られるわけではありません。

ニホンカモシカのように山で出会える可能性がある動物もいれば、ニホンカワウソのように現在では絶滅したと判断されている動物もいます。

この記事では、特別天然記念物に指定されている哺乳類4種類について、特徴や生息地、なぜ貴重なのかをわかりやすく紹介します。

目次

特別天然記念物の哺乳類は何種類?

特別天然記念物に指定されている哺乳類は、ニホンカモシカ、アマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ニホンカワウソの4種類です。

それぞれ、生息地や現在の状況は大きく違います。

ここからは、1種類ずつ見ていきます。

特別天然記念物とは?

特別天然記念物とは、天然記念物の中でも特に重要なものとして指定されているものです。

簡単にいうと、天然記念物の中でも、さらに重要なものです。

珍しいだけでなく、日本の自然や生き物の歴史を考えるうえで大切な存在だといえます。

ニホンカモシカ

夜の林道に現れた二ホンカモシカ

ニホンカモシカはどんな動物?

ニホンカモシカは、日本の山にすむ哺乳類です。

名前に「シカ」とついていますが、シカの仲間ではありません。

ニホンカモシカは、ウシ科の動物です。

シカのようにすらっとした体ではなく、がっしりした体つきをしています。

顔つきも独特で、オスにもメスにも短い角があります。

本州・四国・九州の山地に生息し、日本の山を代表する野生動物のひとつです。

なぜ特別天然記念物なのか

ニホンカモシカは、日本の山地を代表する貴重な動物です。

日本特有の動物であり、山の自然環境と深く関わって暮らしています。

地域によっては、今でも出会える可能性があります。

そのため、「特別天然記念物なのに見られるの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、見られることがあるからといって、近づいて良い動物ではありません。

見つけたときは、距離をとって静かに見守ることが大切です。

実際に見たニホンカモシカの印象

私自身、山でニホンカモシカを何度も見たことがあります。

シカも何度も見ていますが、ニホンカモシカは雰囲気がかなり違います。

シカはすらっとしていて、群れで動くことも多い印象があります。

一方でニホンカモシカは、1頭でじっと立っている場面が印象的です。

体つきもシカよりがっしりしています。

私の体験では、急な斜面や崖のような場所で見かけることもありました。

もちろん場所によって違いますが、シカとは少し違う場所を使っているように感じることもあります。

実際に見比べると、ニホンカモシカとシカの違いはかなり分かりやすいです。

アマミノクロウサギ

林道に出てきたアマミノクロウサギ

アマミノクロウサギはどんな動物?

アマミノクロウサギは、奄美大島と徳之島にすむウサギです。

日本の固有種で、世界的にもとても貴重な動物です。

体は黒っぽく、耳は短めです。

一般的なウサギのような長い耳ではありません。

体つきもずんぐりしていて、かなり独特な姿をしています。

昼間は森の中で休み、夜になると活動する夜行性の動物です。

なぜ特別天然記念物なのか

アマミノクロウサギが貴重なのは、すむ場所がとても限られているからです。

奄美大島と徳之島にしかいません。

限られた島の中で、独自の姿を残してきた動物です。

短い耳や黒っぽい体は、本州で見られるノウサギとは大きく違います。

アマミノクロウサギは、奄美の森そのものを象徴するような存在です。

そのため、単に珍しいウサギというだけでなく、日本の島の自然を考えるうえでとても大切な哺乳類だといえます。

実際に見たアマミノクロウサギの印象

私自身、アマミノクロウサギを実際に見たことがあります。

写真で見るだけでも珍しい動物ですが、実物を見るとさらに特別感があります。

黒っぽい体。
短い耳。
ずんぐりした姿。

普通のウサギとはかなり印象が違いました。

夜の森で出会うアマミノクロウサギは、まさに奄美の自然を象徴する動物という感じがします。

ただし、観察するときは注意が必要です。

アマミノクロウサギは夜に活動し、道路に出てくることもあります。

見つけても近づきすぎず、車の運転にも十分注意したい動物です。

イリオモテヤマネコ

イリオモテヤマネコのイラスト

イリオモテヤマネコはどんな動物?

イリオモテヤマネコは、沖縄県の西表島にすむ野生のネコです。

日本の野生動物の中でも、特に有名な存在だと思います。

しかし、実際に野生で見るのは簡単ではありません。

イリオモテヤマネコは、1965年に発見された野生ネコです。

見た目はネコに似ていますが、イエネコとは雰囲気が違います。

体はがっしりしていて、尾も太めです。

野生動物らしい力強さがあります。

なぜ特別天然記念物なのか

イリオモテヤマネコは、西表島だけにすむ動物です。

生息地がひとつの島に限られているため、環境の変化を受けやすい動物でもあります。

生息数も少なく、交通事故も大きな問題になっています。

そのため、イリオモテヤマネコは「見に行く動物」というより、守るべき動物として考えたい存在です。

もし西表島を訪れるなら、夜間の運転には特に注意が必要です。

ニホンカワウソ

二ホンカワウソのイラスト

ニホンカワウソはどんな動物?

ニホンカワウソは、イタチ科の哺乳類です。

川や海岸などの水辺で暮らし、魚などを食べます。

泳ぎが得意で、水辺の環境と深く関わって暮らす動物です。

かつては日本の水辺にもすんでいました。

現在も日本にいるの?

ここは、特に注意が必要です。

現在の日本で、ニホンカワウソを普通に見ることはできません。

環境省は2012年の第4次レッドリストで、ニホンカワウソの北海道亜種と本州以南亜種を絶滅と判断しています。

そのため、この記事ではニホンカワウソを「今も日本で見られる動物」としては紹介しません。

特別天然記念物に指定されているものの、現在では絶滅したと判断されている動物として扱います。

ニホンカワウソが教えてくれること

ニホンカワウソは、かつて日本の水辺にすんでいた動物です。

しかし、乱獲や生息環境の変化などによって数を減らしました。

そして現在、ニホンカワウソは絶滅したと判断されています。

これは、自然保護を考えるうえでとても重い事実です。

どれだけ貴重な動物でも、数が減りすぎてからでは守りきれないことがあります。

ニホンカワウソは、そのことを教えてくれる存在だと思います。

天然記念物と特別天然記念物の違い

天然記念物と特別天然記念物は、名前が似ています。

少し分かりにくいですが、考え方はシンプルです。

天然記念物の中でも、特に重要なものが特別天然記念物です。

つまり、天然記念物に指定されている動物が、すべて特別天然記念物というわけではありません。

ここは間違えやすいポイントです。

今回紹介したニホンカモシカ、アマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ニホンカワウソは、いずれも特別天然記念物として扱われている哺乳類です。

特別天然記念物の哺乳類を見つけたらどうする?

特別天然記念物の動物を見つけたときは、近づきすぎないことが大切です。

珍しい動物を見ると写真を撮りたくなるかもしれませんが、野生動物にとって人間が近づくことは大きなストレスになることがあります。

見つけたときは、次のことを意識しましょう。

  • 近づきすぎない
  • 追いかけない
  • 触らない
  • 餌をあげない
  • 大きな声を出さない
  • 写真を撮るときは距離をとる
  • 車で見つけた場合は、速度を落として注意する

特に、アマミノクロウサギやイリオモテヤマネコのように道路に出てくることがある動物は、交通事故にも注意が必要です。

ニホンカモシカのように山で出会う可能性がある動物も、近づいて観察するのではなく、距離をとって静かに見守ることが大切です。

まとめ

特別天然記念物に指定されている哺乳類は、ニホンカモシカ、アマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ニホンカワウソの4種類です。

ニホンカモシカは、本州・四国・九州の山地にすむ日本特有の動物です。

アマミノクロウサギは、奄美大島と徳之島にすむ黒っぽいウサギです。

イリオモテヤマネコは、西表島だけにすむ貴重な野生ネコです。

ニホンカワウソは、特別天然記念物に指定されていますが、現在では絶滅したと判断されています。

どの動物も、日本の自然を考えるうえで大切な存在です。

実際に出会える可能性がある動物もいますが、珍しいからといって近づきすぎてはいけません。

見つけたときは、距離をとって、静かに見守ることが大切です。

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