田んぼの中や畦の近くに、白くて大きい鳥や、灰色の大きな鳥が立っていることがあります。
遠くから見ると「何の鳥だろう?」と思うかもしれません。
田んぼでよく見かける大きい鳥は、サギの仲間であることが多いです。
特に見かける機会が多いのは、ダイサギ、コサギ、アオサギです。
白くて大きい鳥ならダイサギ、白くて小さめならコサギ、灰色で大きい鳥ならアオサギの可能性があります。
この記事では、田んぼにいる大きい鳥の正体や、よく見られるサギの種類、見分け方を紹介します。
田んぼにいる大きい鳥の正体はサギの仲間かも

田んぼで見かける大きい鳥の多くは、サギの仲間です。
サギは水辺で暮らす鳥で、田んぼ、水路、川、池などでよく見られます。
田んぼには、カエル、オタマジャクシ、小魚、昆虫、ザリガニなど、サギの餌になる生き物がいます。
そのため、田んぼはサギにとって餌を探しやすい場所です。
じっと立っているだけに見えることもありますが、実際には獲物が近づくのを待っていたり、ゆっくり歩きながら餌を探していたりします。
私自身、生き物観察では田んぼ地帯を歩くこともよくあります。
そこで感じるのは、サギが多い田んぼは、カエルや昆虫などの生き物も多いことが多いということです。
もちろん田んぼによって環境は違いますが、サギが何羽もいる場所を見ると、「ここは餌になる生き物が多いのかもしれない」と感じます。
田んぼでよく見るサギは主に3種類
田んぼでよく見かけるサギは、主に次の3種類です。
- ダイサギ
- コサギ
- アオサギ
白い鳥ならダイサギやコサギ、灰色の鳥ならアオサギの可能性があります。
サギの仲間にはほかにも種類がありますが、普通の田んぼで見かける大きい鳥を調べるなら、まずはこの3種類を覚えると見分けやすくなります。
「シラサギ」という鳥がいるわけではない
田んぼで見かける白いサギは、まとめて「シラサギ」と呼ばれることがあります。
ただし、シラサギという1種類の鳥がいるわけではありません。
シラサギは、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギなど、白っぽいサギ類をまとめて呼ぶ言葉です。
そのため、「田んぼにシラサギがいた」と言っても、実際にはダイサギやコサギなど、別々の種類が含まれていることがあります。
白い大きな鳥を見たら、まずは大きさや足先の色を見て、どのサギなのか考えてみましょう。
田んぼでよく見るサギの見分け方
ダイサギ|白くて大きいサギ

ダイサギは、白いサギの中でも大きなサギです。
首が長く、全体的にすらっとした姿をしています。
田んぼや川、水路などで、ゆっくり歩きながら餌を探している姿を見かけます。
遠くから見ても「白くて大きい鳥」という印象なら、ダイサギの可能性があります。
田んぼの中で首を伸ばして立っていたり、ゆっくり歩いていたりする白い鳥を見たら、まずダイサギを候補にするとよいでしょう。
コサギ|白くて小さめのサギ

コサギは、白いサギの中では小さめのサギです。
見分けるときの大きなポイントは、黒っぽいくちばしと黄色い足先です。
遠くからだと足先までは見えにくいこともありますが、写真や双眼鏡で確認できると、コサギだと判断しやすくなります。
田んぼや水路、川の浅い場所などで、小魚やカエル、昆虫などを探していることがあります。
ダイサギより小さく、軽い動きで水辺を歩いている白いサギを見たら、コサギの可能性があります。
アオサギ|灰色で大きいサギ

アオサギは、白いサギではなく、灰色っぽい大きなサギです。
田んぼの中や畦、水路の近くにじっと立っていることがあり、遠くからでもかなり目立ちます。
首を伸ばしていると背が高く見えますが、首を縮めて立っていると、少し丸まったような独特の姿になります。
白い鳥ではないため、ダイサギやコサギとは見分けやすいです。
田んぼにいる灰色の大きい鳥を見たら、アオサギの可能性が高いです。
他に見られる可能性のあるサギ
田んぼでよく見られるのは、ダイサギ、コサギ、アオサギです。
ただし、地域や季節、水辺の環境によっては、ほかのサギ類が見られることもあります。
代表的なのは、チュウサギ、アマサギ、ゴイサギ、クロサギなどです。
チュウサギやアマサギは、田んぼや草地で見られることがあります。
ゴイサギは水路や川、池の近くで見られることが多いサギです。
クロサギは主に海岸で見られるサギなので、普通の内陸の田んぼで見かけることは多くありません。
ただし、海に近い地域では候補になることがあります。
普通の田んぼで見かけた大きい鳥を調べるなら、まずはダイサギ、コサギ、アオサギを確認し、地域や環境によってほかのサギ類も候補に入れるとよいでしょう。
特定の地域で見られる珍しい大型の鳥
田んぼには、サギに似ているけれど、サギではない大型の鳥が見られることもあります。
代表的なのが、コウノトリやトキです。
コウノトリはサギではありませんが、白と黒の大きな鳥で、田んぼや湿地などで見られることがあります。
兵庫県豊岡市周辺のように、野生復帰の取り組みが進められている地域では、田んぼにいる姿を見られることがあります。
また、トキもサギではありません。
新潟県の佐渡では、田んぼや水辺でトキが見られることがあります。
全身は白っぽく見えますが、翼を広げると淡い朱色が見える美しい鳥です。
ただし、コウノトリやトキは全国どこでも普通に見られる鳥ではありません。
特定の地域で見られる珍しい大型の鳥として、サギとは分けて覚えておくとよいでしょう。
田んぼのサギは何を食べている?

田んぼにいるサギは、主に小さな生き物を食べています。
カエル、オタマジャクシ、小魚、昆虫、ザリガニなどが代表的です。
田んぼは水が浅く、餌になる生き物を見つけやすい場所です。
サギは細長い足で水の中を歩きながら、獲物を探します。
ときには、じっと動かずに立って、獲物が近づくのを待っていることもあります。
田んぼにサギがいるのは、そこで餌を探しているからです。
サギの姿を見ていると、その田んぼにどんな生き物がいるのかを想像できるのも面白いところです。
田んぼでサギを見つけたときの注意点
田んぼでサギを見つけたら、遠くから静かに観察しましょう。
田んぼや畦は、農家さんの土地であることが多いです。
鳥を近くで見たいからといって、勝手に田んぼの中へ入ってはいけません。
写真を撮る場合も、道路や安全な場所から観察するようにしましょう。
また、車を停めるときは、農作業や通行の邪魔にならない場所を選ぶことが大切です。
サギは身近な鳥ですが、追いかけたり、驚かせたりせず、自然な姿を遠くから見るのがおすすめです。
まとめ:田んぼの大きい鳥はサギの仲間かもしれない
田んぼにいる大きい鳥は、サギの仲間であることが多いです。
特によく見られるのは、ダイサギ、コサギ、アオサギです。
白くて大きい鳥ならダイサギ、白くて小さめで足先が黄色ければコサギ、灰色で大きい鳥ならアオサギの可能性があります。
また、地域や季節によっては、チュウサギ、アマサギ、ゴイサギ、クロサギなどが見られることもあります。
さらに、特定の地域ではコウノトリやトキのように、サギに似ているけれどサギではない大型の鳥が田んぼにいることもあります。
田んぼで大きい鳥を見かけたら、体の色、大きさ、足先の色、くちばしの形を見てみましょう。
まずはダイサギ、コサギ、アオサギの3種類を覚えるだけでも、田んぼの鳥をかなり見分けやすくなります。

