ツバメが来なくなった理由は?減少している原因を解説

ぎちぎちのツバメの巣

春になると、家の軒下や田んぼの上を飛ぶツバメを見かけることがあります。

しかし最近は、

「昔よりツバメを見なくなった」

「毎年来ていたツバメが来なくなった」

と感じる人もいるかもしれません。

実際、ツバメは全国的に減少傾向が報告されています。

この記事では、ツバメが来なくなった理由や、減少している原因についてわかりやすく解説します。

目次

ツバメは本当に減少しているのか

春に住宅の軒下で見られるツバメのヒナ

ツバメは今でも春から夏にかけて見られる身近な鳥です。

そのため、「本当に減っているの?」と思う人もいるでしょう。

しかし、環境省の全国鳥類繁殖分布調査では、ツバメやスズメなど農地や開けた場所を利用する鳥の減少傾向が報告されています。

また、日本野鳥の会もツバメの減少について継続的な調査を行っています。

もちろん地域差はあります。

今でも多くのツバメが見られる地域もありますが、全国的に見ると昔より減っていると考えられています。

ツバメが来なくなった理由

ツバメが来なくなった理由はひとつではありません。

人間の暮らしや環境の変化が、ツバメの巣作りや子育てに影響していると考えられています。

特に大きな原因として挙げられるのが、

  • 巣を作りやすい建物が減った
  • エサとなる昆虫が減った
  • 水田や草地などの環境が減った
  • フン問題で巣が撤去されることがある

という点です。

ツバメは人の近くで子育てをする鳥だからこそ、人間社会の変化を強く受けやすいのです。

巣を作りやすい建物が減った

ツバメ イラスト

ツバメは家の軒下や商店のひさしなどに巣を作ります。

泥と枯れ草を使って巣を作るため、雨が当たりにくく、巣を固定しやすい場所が必要です。

しかし最近の住宅は、昔ながらの深い軒が少なくなっています。

また、壁の素材も変化し、ツバメが泥の巣をつけにくい建物も増えています。

昔は当たり前にあった巣作り場所が少なくなったことで、ツバメにとって暮らしにくい環境になっているのです。

エサとなる昆虫が減っている

ツバメ イラスト

ツバメは飛びながら小さな昆虫を捕まえて食べます。

ヒナが生まれると親鳥は何度もエサを運ばなければならないため、虫が多い環境は欠かせません。

しかし近年は、農地や里山環境の変化によって昆虫の減少が指摘されています。

エサが少なくなれば、ツバメは子育てをしにくくなります。

ツバメの減少は、昆虫を含めた自然環境全体の変化とも深く関係しているのです。

水田や草地が減った

ツバメが多い場所を思い浮かべると、田んぼや川の上を飛んでいる姿を想像する人も多いでしょう。

水田や草地は昆虫が多く、ツバメにとって重要なエサ場です。

昔の農村では、家の軒下に巣を作り、近くの田んぼでエサを探すという生活ができました。

しかし宅地化や農地の減少によって、こうした環境は少しずつ変化しています。

巣を作る場所だけでなく、エサを探す場所も減っていることが、ツバメの減少につながっていると考えられています。

フン問題で巣が撤去されることもある

ツバメは人の近くに巣を作るため、玄関や駐車場、店舗の入口などに巣ができることがあります。

その際に問題になるのがフンです。

フンが落ちることで困る人も多く、中には巣が撤去されてしまうこともあります。

ただし、卵やヒナがいる巣を許可なく撤去することは鳥獣保護管理法に触れる可能性があります。

どうしても困る場合は、自治体などへ相談することが大切です。

地域によっては今も多く見られる

ツバメ イラスト

ツバメが減少しているといっても、日本中からいなくなったわけではありません。

今でもツバメが多く見られる地域はあります。

例えば、

  • 水田が多い地域
  • 川や用水路が近い場所
  • 昔ながらの集落
  • 人通りのある商店街や駅周辺

などでは、現在もツバメが子育てをしている姿を見ることができます。

ツバメが来るかどうかは、建物だけでなく周辺環境にも大きく左右されるのです。

ツバメは絶滅してしまうの?

ツバメは減少傾向が心配されている鳥ですが、現時点ですぐに日本から絶滅するような状況ではありません。

しかし、身近な鳥だからといって安心できるわけでもありません。

巣を作れる場所やエサ場が減れば、地域によってはさらに見かけにくくなる可能性があります。

昔は当たり前に見られた鳥だからこそ、その変化に気づきにくいものです。

これからもツバメが身近な存在であり続けるためには、人と自然が共存できる環境を守ることが大切でしょう。

実際に感じたこと

私自身、職場にツバメが毎年やってきます。

しかし、ある年だけいつもの場所にツバメが来なかったことがあり、「今年は来ないのかな」と少し心配になりました。

ところが後で建物の裏側を見ると、しっかり巣を作っていました。

「なんだ、良かった」と安心したのを覚えています。

ツバメが減少していると言われていますが、場所を変えて子育てをしていることもあるため、見かけなくなったからといって必ずしもいなくなったとは限らないのかもしれません。

まとめ

ツバメが来なくなった理由はひとつではありません。

主な原因として考えられているのは、

  • 巣を作りやすい建物の減少
  • エサとなる昆虫の減少
  • 水田や草地などエサ場の減少
  • フン問題による巣の撤去

などです。

ツバメは人の近くで子育てをする身近な野鳥です。

だからこそ、人間の生活環境の変化を強く受けています。

最近ツバメを見なくなったと感じる背景には、建物や農地、昆虫、人との関係など、さまざまな変化が重なっているのです。

春にツバメを見かけたら、ぜひ少しだけ観察してみてください。

その姿は、私たちの暮らしと自然環境がまだつながっている証でもあります。

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