スズメの巣はどこにある?意外な営巣場所を解説

建物の隙間に巣を作るスズメ

スズメは、私たちの暮らしのすぐ近くで見られる身近な鳥です。

電線や屋根の上、公園や田んぼの周辺などで見かけることが多い鳥ですが、実は巣を作る場所は意外と目立ちません。

「近くでスズメの声がするけれど、巣はどこにあるのだろう?」

そう思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

スズメは建物や人工物のすき間を利用して子育てをする鳥です。この記事では、スズメが巣を作りやすい場所や、家の周りで巣を見つけるポイントを解説します。

目次

スズメはどこに巣を作るの?

餌を運ぶスズメ

スズメは、人の暮らしの近くにある小さなすき間を利用して巣を作ります。

代表的な営巣場所は次のような場所です。

  • 瓦屋根のすき間
  • 軒下や建物のすき間
  • 換気口や通気口の周辺
  • シャッターボックス
  • 雨どいや戸袋
  • 道路標識の筒や人工物のすき間

スズメの巣は外から見えにくい場所にあることが多く、巣そのものを見つけるのは簡単ではありません。

そのため、親鳥の出入りや鳴き声から巣の存在に気付くことがよくあります。

スズメが巣を作る場所の特徴

スズメが巣を作る場所には共通点があります。

特に重要なのは次の3つです。

  • 雨風をしのげる
  • 外敵から見つかりにくい
  • 親鳥が出入りしやすい

スズメは小さな鳥なので、カラスやヘビ、猫などの外敵に狙われることがあります。

そのため、開けた場所よりも建物のすき間や屋根の下など、外から見えにくい場所を好みます。

また、雨が直接入りにくい場所は、卵やヒナを守るうえでも重要です。

スズメの代表的な営巣場所

建物の穴に入るスズメ

瓦屋根のすき間

スズメの巣でよく知られている場所のひとつが瓦屋根のすき間です。

昔ながらの瓦屋根には、軒先や瓦の下に小さな空間ができることがあります。スズメはそのすき間から入り込み、内部に巣を作ります。

外から見ると、瓦の下へ何度も出入りしている姿が見られることがあります。

軒下や建物のすき間

軒下や外壁のすき間も、スズメがよく利用する場所です。

建物の小さな穴や屋根と壁の境目など、人間から見ると狭い場所でも、スズメにとっては十分な出入り口になります。

特に古い建物では、こうした場所に巣を作ることがあります。

換気口や通気口の周辺

換気口や通気口の周辺もスズメが利用することがあります。

内部に空間があり、外敵から見つかりにくいためです。

ただし、換気口に巣を作ると設備に影響が出ることもあります。もし出入りしている様子を見つけても、卵やヒナがいる間はむやみにふさがないようにしましょう。

その他の意外な営巣場所

スズメは次のような場所を利用することもあります。

  • シャッターボックス
  • 雨どい
  • 戸袋
  • 道路標識の筒
  • 人工物のすき間

こうした場所は外から見えにくく、人の目につきにくいことが共通しています。

普段は気付かなくても、親鳥が何度も出入りしていることで巣の存在に気付くことがあります。

スズメが巣を作る時期

地面で採食するスズメ

スズメの繁殖は主に春から夏にかけて行われます。

地域差はありますが、3月頃から巣作りが始まり、春から夏にかけて子育てをすることが多いです。

スズメは年に複数回繁殖することがあり、春から夏の間は巣作りや子育ての様子を観察しやすい時期です。

そのため、この時期に家の周りでスズメの出入りが増えた場合は、近くに巣がある可能性があります。

家にスズメの巣があるか見分ける方法

家の周りにスズメの巣があるかどうかは、親鳥の行動を見ると分かりやすいことがあります。

次のような様子が見られたら、近くに巣があるかもしれません。

  • 同じ場所に何度も出入りしている
  • 草や羽などの巣材を運んでいる
  • 親鳥が虫をくわえている
  • 朝から近くで鳴き声が聞こえる
  • 出入り口の下にフンが落ちている

特に親鳥が虫をくわえて何度も同じ場所へ入っていく場合は、ヒナに餌を運んでいる可能性があります。

スズメは毎年同じ場所に巣を作る?

スズメは条件の良い場所を繰り返し利用することがあります。

ただし、毎年まったく同じ巣を使うとは限りません。

同じ建物や同じ周辺環境に戻ってくることはありますが、新しい巣材を運び込んだり、近くの別のすき間を利用したりすることもあります。

毎年同じ場所にスズメが現れる場合は、その場所が子育てに適した環境なのかもしれません。

家にスズメの巣ができたらどうする?

スズメ巣立ち雛

家にスズメの巣ができると、鳴き声やフンが気になることがあります。

しかし、卵やヒナがいる巣を勝手に撤去することはできません。

まずは巣立ちまで静かに見守ることが大切です。

フンが気になる場合は、巣の下に新聞紙やシートを敷くなど、巣に触れない範囲で対策しましょう。

巣立ち後に卵やヒナがいないことを確認してから、掃除や再侵入防止を行うのが基本です。

最近は巣を作る場所が減っている

スズメは人の近くに巣を作る鳥ですが、近年は巣を作れる場所が減っていると考えられています。

昔の住宅には瓦屋根や軒下、壁のすき間など、スズメが利用しやすい場所が多くありました。

しかし現在の住宅は気密性が高く、すき間が少ない構造になっています。

そのため、スズメにとって安全に子育てできる場所は、以前より少なくなっている可能性があります。

▶ 最近スズメを見かけなくなったのはなぜ?減少した理由を解説

雛を見つけたらどうする?

岩場にいるスズメのヒナ

春から夏にかけて、地面にいるスズメの雛を見つけることがあります。

しかし、地面にいるからといって、すぐに保護が必要とは限りません。

巣立ち直後の雛はまだ飛ぶのが上手ではなく、地面や低い場所にいることがあります。

親鳥が近くで見守っていることも多いため、まずは少し離れて様子を見ることが大切です。

道路上など危険な場所にいる場合は、近くの茂みや低い枝など安全な場所へ移動させる程度にとどめましょう。

ケガをしている場合は自治体などの相談窓口へ連絡してください。

実際に観察してみた

私の職場では、毎年のようにスズメが営巣しています。

建物の隙間から親鳥が出たり入ったりする様子を見かけることがあり、その姿はとてもかわいらしく感じます。

春から初夏にかけては、巣の近くからヒナの鳴き声が聞こえることもあります。

ある年には、まだ羽がふわふわした巣立ち直後のヒナが飛んでいる姿を見かけました。その姿を見たときは、「無事に巣立ったんだな」とうれしい気持ちになったのを覚えています。

普段はなかなか見えないスズメの巣ですが、親鳥の行動を観察していると、すぐ近くで子育てをしていることに気付かされます。

まとめ

スズメの巣は、私たちの暮らしのすぐ近くにある人工物のすき間に作られることが多い鳥です。

代表的な営巣場所は次の通りです。

  • 瓦屋根のすき間
  • 軒下や建物のすき間
  • 換気口や通気口の周辺
  • シャッターボックス
  • 雨どいや戸袋
  • 道路標識の筒や人工物のすき間

もし家の周りでスズメが同じ場所に何度も出入りしている場合は、近くに巣があるかもしれません。

ただし、卵やヒナがいる巣はむやみに触らず、巣立ちまでそっと見守ることが大切です。

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